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KAの魅力を振り返る@国際教育フェア

10月28日に渋谷で開かれた「国際教育フェア 東京2023」で、帰国子女アカデミー(KA)のチャールズ・カヌーセン先生(Charlie)と広尾学園の植松久恵教頭先生の講演を聴講しました。進行役は、開智日本橋学園の西山哲郎先生でした。

KA(帰国子女アカデミー)には、昨年度までLeahがお世話になりました。KAに子どもを通わせていた一人の保護者として、大変興味深くこの講演を拝聴しました。

先日、講演のアーカイブ動画がイベント主催者(インターナショナルスクールタイムズ)のウェブサイトに公開されていました。

全内容が公開されているので、触れても良い情報と考えて、投稿します。


国際教育フェア 東京2023

会場に足を運ぶと、多くの国内インターナショナルスクールや、国際教育に力を入れている私立学校などがブースを設けていました。来場者には、未就学児を連れて説明を聞きに来ている保護者の姿などがありました。

「名門難関校と人気進学塾が教える、世界で活かせる英語のチカラ」と題された広尾学園とKAの先生方の講演は、このイベント中に行われていた一連の講演の一つでした。

広尾学園は、東京都港区にある私立の中学高等学校で、インターナショナルコースのアドバンストクラス(AG)では、ハイレベルな英語の取り出し授業のほか、一条校でありながら、英語以外の教科の大半も英語で授業が行われるという体制を設けている学校です。海外大学への進学実績でも注目されています。

帰国子女アカデミー(KA)は、英語が堪能な帰国子女を主な対象とした英語スクール(塾)で、Minnie家は昨年度までお世話になり、2年半ほど週に1回通いました。対象は幼・小・中・高生と幅広いですが、特に小学5~6年生向けの中学受験プログラムが有名です。首都圏の私立中学入試(特に英語試験のある帰国生入試)で突出した合格実績で知られます。


KA(帰国子女アカデミー)の講演


上記の講演で、創立者のCharlie自らが語った、KAの成り立ち、発展の経緯、カリキュラムの特徴、今後の方向性のお話は、KAに子どもを通わせていた保護者として、興味深く拝聴しました。

帰国子女の生徒を支援することの大切さや、幼くして異文化環境に身をおいて適応する力を身につけてきた子どもたちが日本の組織や社会にとってどんな良いインパクトになりうるかの話題では、Charlieの帰国子女の子どもたちに対する深い共感と温かいまなざしを感じました。

講演の最後には、KAが掲げる野心的な長期goalが共有されました(アーカイブ動画の中盤の「The Future of KA」参照)。Minnie家は、英語育児(おうち英語)から始まり、英語アフタースクールを経て、KA(帰国子女アカデミー)に通うようになりました。インターのプリスクールにも小学校にも通っていない、KAではかなり少数派の立場にあるからこそ、Charlieが最後に語ったgoalに、大きな期待を持ちました。

KAの呼びかけで多くの学校が関わり、帰国生へのサポートに加えて、帰国生以外の学生へのサポートがさらに充実してくれば、このgoalは決して夢物語ではなく、状況は必ず進展し、日本人学生全体の英語力の底上げにつながるだろうと思いました。


KA(帰国子女アカデミー)の生徒、授業、家庭学習

講演では、KAの生徒数は現在3300名ほど(10年で3倍以上に増加)で、このうち85%が帰国生との説明がありました。では残り15%はというと、国内インターナショナルスクールに通う子ども、非日本人や国際結婚などの家庭の子ども、そして最近増えてきているのが、国内インターナショナルプリスクール出身の子どもとのことでした。
(さすがに「英語育児育ち/おうち英語っ子」の言及はありませんでした。体感的にもまだかなり少ないようです。)

家庭や学校が英語の環境にあっても、さらに放課後にKAに通う子どもが15%もいることに驚かれる方もあるかもしれませんが、主な目的は入試対策と思われます。帰国生入試は(一般の入試と同様に)競争が激しく、難関校・人気校では(これも一般入試と同様に)英語圏の学年相応以上(数学年上)の力が求められ、対策なしでは歯が立たないのです。

KAの授業では、英語圏の現地校と同等以上の充実度で、帰国子女の状況にカスタマイズされた内容が扱われていると思います。英語優位で優秀な子どもたちにとっても申し分のないレベルが提供されるだけでなく、小学生のうちから、文学作品を深く掘り下げたり、エッセイライティングの極意を学び、徹底的な訓練も受けられることから、(海外に駐在した)保護者たちにも評判が高いようです。

かくいう自分も大ファンで、その昔、自分が帰国直後にKAのような授業を受けることができていたなら「人生変わっていただろう」と思います。一方で、その分、小学生の帰国子女全体のレベルが引き上がって受験が厳しくなっているので、「今の子どもたちは大変だな」とも思います。

Charlieは当初、放課後に週5日通うインターナショナルアフタースクールを作る予定だったけれども、毎日は通えないとの保護者の声を受けて、今のような週1回2時間の形に至ったとのことです。その代わりに、contact time in Englishを確保するため、独自のintensive homework systemを開発することになったと語っています。

KAのこのhomework systemが、とにかく秀逸なのです

おうち英語からKAに接続したMinnie家では、子どもの年齢が上がり、自分である程度は管理できるようになったところで、このhomework systemのペースに乗りました。おかげで、小学校高学年は、親は最小限のフォローで、濃密な家庭学習を継続することができたと思っています。

英語教育の何にどこまで時間をかけるか、週5アフターvs週1アフター


日中は完全日本語の小学校で過ごしていても、英語のアフタースクールに週5回通えば、たしかに英語の力は伸びることでしょう。しかし、時間的にも体力的にも、そして経済的にも、大きな負担がかかります。Charlieが受けた反応もそのようなものだっただろうと想像します。

特に小学校低学年の時期は、言語能力だけでなく、運動や音楽など他の能力も飛躍的に発達する時期です。上手く時間のやりくりができればよいのですが、放課後は毎日、英語のアフタースクールに通うとなると、英語にばかり時間とエネルギーを取られて、他のことにかける時間が制限されてしまう可能性があり、これに抵抗を感じる家庭も多いのではと思います。

また、週5回英語のアフタースクールに通うとなると、家で過ごす時間は英語以外のことが優先されやすく、英語は完全外注スクールにお任せの状態になりやすいようです。家庭の教育方針としてそれでいいのか、それとも家庭内でも英語で過ごす時間を持ちたいのか、という検討基準もあるだろうと思います。週5回利用する場合でも、期間を決めてメリハリをつけるの工夫も考えられます。

既に英語のベースがあり、日本の小学校教育を受けさせたいと考える家庭には、KAのような、週1回の授業を受けながら、インテンシブな家庭学習システムでペースを保つ方法はやはり魅力的です。
このほか、講演でも紹介された、KAの新サービスである、ライブ授業がオンラインで受け放題のサブスクサービス(「KA Plus!」)は、インタラクティブな英語による授業に日常的に参加したいと考える家庭から高い需要が集まりそうです。

終わりに

Minnie家は「英語育児 → 公立小+英語アフタースクール → 帰国生向け英語塾(KA)」という道を辿りましたが、同様に非帰国生でも、幼稚園は英語、小学校は日本語という「英語プリスクール → 公立小+KA」というルートであったり、国際教育に力を入れるさまざまな私立小学校・中学校のカリキュラムを活用する方法などがさらに増えている様子が分かりました。

英語教育の選択肢がますます広がっていることを実感するイベントでした。



お読みくださりありがとうございました。

※2023.12.06 「note AI アシスタント」のタイトル提案を参考に、記事タイトルを変更しました。


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