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【補章】 もっとナイチンゲール世界を知りたい人に。


ナイチンゲールの世界は豊かです。看護という枠にとどまるものではありません。ナイチンゲールを知り、看護という方法を持つことは、どのように生きるかということに結びつきます。ナイチンゲールは「健康とは、良い状態を指すだけでなく、われわれが持てる力を充分に活用できている状態」と言います。ナイチンゲールの根底には「どう生きるか」という思想があります。ぜひ、いちど、ナイチンゲールの世界を訪れてみてはいかがでしょうか。

ナイチンゲールの著作の多くは現代社から出版されている書籍で読むことができます。現代社は看護学図書を主とする出版社ですが、『看護覚え書』をはじめとしてナイチンゲールの著作や看護論を解説した書籍など幅広いラインアップがあります。看護の専門職を対象にしたものだけでなく、一般のわたしたちが手に取り、理解しながら、読み進むことができる書籍もたくさんあります。

本記事でも現代社版の『看護覚え書』をベースとし、いくつかの書籍を参考にしました。なかでも25年ぶりに改訂された『新版 ナイチンゲール看護論・入門』はナイチンゲールとの最初の出会いに最適な著作です。著者は長年にわたりナイチンゲールを研究し、ナイチンゲール看護研究所の所長を務める金井一薫さんです。副題にある「『看護覚え書』を現代の視点で読む」の言葉があらわすように、ナイチンゲールといまの時代に生きるわたしたちのつながりを考察したものです。ナイチンゲールの考え方や思想がわたしたちが生きることにどう関係してくるのか、そこにはいまを生きる知恵が凝縮されています。より良く生きるための一冊です。


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看護覚え書 フロレンス ナイチンゲール(著)現代社


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新版 ナイチンゲール看護論・入門 金井一薫(著) 現代社白鳳選書


ひとりでも多くの人にナイチンゲールが言う「生活を整える」ことの大切さを伝えたい…、そんな願いからnoteで発表することにしました。本記事は一般社団法人チーム医療フォーラムの季刊誌『ツ・ナ・ガ・ル』35号(2020年6月発行)の特集記事を転載したものです。ほぼ毎日「1章」か「1節」ずつ記事を掲載していきます(下記の目次をご参照ください)。

※本記事は以下に記載した文献を出典とし、参考にしています。 看護覚え書 フロレンス ナイチンゲール (著) 現代社、新版 ナイチンゲール看護論・入門 金井一薫(著) 現代社 白鳳選書、ナイチンゲール言葉集 現代社 白鳳選書、ナイチンゲールの『看護覚え書』金井一薫(著) 西東社、看護覚え書きフロレンス ナイティンゲール (著) 日本看護協会出版会、フロレンス・ナイチンゲールの生涯 宮本百合子 (著) Kindle版、他。
・記事監修:秋山和宏(医学博士、東葛クリニックみらい院長)


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