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島根県海士町の未来につながる挑戦をみんなと話し合おう(2022/06/18)

※こちらの記事では、noteに未掲載だった、2022年06月18日に、島根県海士町と実施したファンミーティングの内容を紹介しています。

■ ファンミーティングのテーマ

ふるさとチョイスが、2014年から開催している、「ふるさとチョイスAWARD」。

ふるさとチョイスAWARD」とは?
地域で頑張る「人」にスポットを当て、ふるさと納税の裏側で起きたストーリーや地域の人の熱い想いを表彰する年に一度のイベント。

今回のファンミーティングを開催した島根県海士町は、「本当の意味で持続可能な島へ。小さな島の大きな挑戦」という内容で、まちの魅力的なひとが魅力的な事業を生み出すことができる取り組みについて発表し、ふるさとチョイスAWARD2021『未来につながるまちづくり部門』で見事大賞を受賞した自治体です。

今回は、その海士町の取り組みについて触れながら、今後検討している新しい事業について、島内外のみんなと一緒に意見を共有し合うワークショップという内容で開催。

みんなと「地域の未来を考える」時間を共有できた、大変有意義なファンミーティングになりました!


■島根県海士町長よりご挨拶

海士町長である、大江 和彦様からご挨拶をいただき、ファンミーティングがスタート!

後鳥羽上皇が海士町に流れ着いて昨年でちょうど800年になったという、鎌倉時代から現代までの歴史についても触れながら、「今日のご縁を大切に、海士町に一度来ていただくきっかけになれば幸いです」というお言葉をいただきました。


■ 参加者同士の自己紹介

続いて、ファンミーティングに集まったみんなと自己紹介。

今回はさまざまな出身地の方々が集まり、参加者数は14名。

「 “あまちょう” と読むことを知らなかったです」「海士町はさまざまな取り組みをしているので聞きたくて参加しました」「日本酒や岩牡蠣を味わってみたくて」という方も多く、この日を楽しみにしていた人が多い印象です。


■ ファンミーティングの様子

ふるさとチョイスAWARD2021で発表した内容を紹介

海士町ふるさと納税担当職員の松田昌大さんから、まちの特徴や実施している取り組みについて、ふるさとチョイスAWARD2021「未来につながるまちづくり部門」で当日発表したとき同様に、お話いただきました。

「便利なものはないけど、人が生きてくために大切なものはある。そしてないならみんなで作ろう。」という意味を込め、海士町は「ないものはない」というスローガンを掲げ、さまざまな取り組みをおこなっています。

その一つの取り組みが、未来共創基金

海士町の未来につながる事業をつくるための投資基金として、ふるさと納税の一部を活用し、島内の人づくり・仕事づくりの好循環を生み出すことを目指している取り組みです。

この取り組みの大きなポイントは、事業を形にするまで「伴走者」と呼ばれる、島内外のさまざまな分野の経営者や役場職員が、伴走するシステムがあること。

それによって、熱意をもった人たちが、魅力的な事業を立ち上げることができるのです。

そこで今回は、昨年度の『未来共創基金』に挑戦し、実際にマリンボート事業を立ち上げた挑戦者とオンライン中継!

その挑戦者とは、海士町内で飲食店を営む傍ら遊漁船を出している、宇野 將之さんと、事業の伴走者である吉元 翔汰さんです。

今回会場に来れなかったお二人と、中継で繋ぎ、『未来共創基金』を活用してまちの未来を変えたいと思った理由をお話いただきました。

「海士町の魅力である海を域外の人にも楽しんでもらいたい、自分達の言葉で海や島の楽しさを伝えてもらいたいと思った」と話す宇野さんは、海を好きになるマリンボート事業を申請。

宇野さんの熱意そのままに、事業計画や細かい調整などを伴走者である吉元さんが実施し、無事に事業化。

「まだ事業化したばかりなので、これから!って感じではありますが、いつか島の子供たちが “おっちゃんの船で働きたい!” と言ってもらえるような未来予想図を描いています。」と、とてもワクワクする未来を語っていただきました。

海士町は、7〜8月がベストシーズンということで、マリンボートを楽しんだり、素潜りしたり、夏らしさを存分に感じる時間を過ごしてみたいですよね。

みんなと海士町の未来を考えるワークショップ

今回のメインコンテンツでもある、「島根県海士町の未来につながる挑戦をみんなと話し合おう」ワークショップ。

“テクノロジーを通じて、あたたかな人々の交わりをつくる” をビジョンに隠岐・海士町で事業を手がける「交交(como gomo)株式会社」の代表・浅井 峰光さんと中継を繋ぎ、次期の『未来共創基金』での事業化に挑戦している事業内容や、その先に構想している未来についてお話しいただきました。

ワークショップは、それらの「海士町の未来」につながる5事業の構想段階の話を聞き、その中でどれが一番事業として期待できるか?という点で意見交換をするという内容で実施。

「なぜこの事業を実現したいのか」「どんな事業内容なのか?」、とても詳しく丁寧にお話ししてくださる浅井さん。

その話を聞きながら、一生懸命メモをとるみんなの表情は、真剣そのもの。

そしてみんなとチョイススタッフや海士町職員もグループの中に入りながら、参加者のみんなと意見交換。

検討している事業への共感はもちろん、「なぜだろう」「こうしたらいいのではないか」など、個人個人の意見が活発に話されていて、とても有意義な時間になりました。

みんなとの意見交換を一度終え、参加者を代表して、自分の意見を浅井さんに共有。

「自分が海士町に訪れる際には、現在検討されている事業があったらいいなって思います」「このようなアイデアはどうですか?」

などと感想だけではなく、自分のアイデアを提案するような場面も見られ、浅井さんも大きく頷く様子が。

最後に浅井さんから、

「新宿の真ん中で、こうして海士町のことを考えていただけているのが相当嬉しいです。これからもぜひ海士町を応援していただきつつ、海士町からもみなさんに何かしら貢献できるできるよう取り組みを進めていきたいと思います!」

とのご感想をいただき、終始、和やかなムードで海士町の未来を考える時間を過ごすことができました。

海士町の魅力をたっぷり味わう交流会

ワークショップを終えた後は、みなさんお待ちかねの交流会!

今回は、海士町の名産品でもある岩牡蠣の春香、地酒承久の宴、寒しまめの肝醤油漬けをご用意。

岩牡蠣は、なんとその場で大江町長が自ら殻剥きをしてくださり、会場からは「おー!」という歓声が。

実際に参加者にも殻の剥き方を教えていただきました。

※コロナウイルス感染対策の観点から、自分で剥いたものは自分で食べました

日本酒は、「AMAホールディングス」取締役の大野 佳祐さんに振舞っていただきました。

参加したみんなとチョイスのメンバー同士、海士町役場の”ヒト”との交流を楽しんでいる様子がとても印象的で、「みんなとファンミーティング」という時間を共有できた気がします。

また、交流会の最後には、海士町の民謡「キンニャモニャ」を踊る様子も。

しゃもじを手に持ち、打ちながら全身で踊るキンニャモニャ踊りは、見ているだけで身体が動き出す愉快な踊りで、海士町の夏の風物詩である「キンニャモニャ祭り」には島外から踊り手が参加するほど人気があるそうです。

参加者の皆さんも踊るなど、終始楽しい交流会になりました!


■ 参加者の声

参加者の方々の感想を一部紹介します。

  • ワークショップで参加者の人たちの意見を聞いて同じような考えを聞き、納得できた。また懇親会も楽しく岩牡蠣が海の味そのもののように美味しかった。機会があればまたファンミーティングに参加していきたいと思います。

  • 町長さん自ら牡蠣を捌いてくださってびっくり。気さくな人柄から、お三方の海士町を愛する気持ちがすごく伝わりました。

  • 懇親会でお話していて、皆さん、海士町を誇りに思ってて、町の良さを多くの方に知ってほしいという想いが伝わりました。

  • 町の為にどんな取り組みが出来るのか、他の方の考え方に触れ、また自分自身でも考えるという体験はなかなか出来ないこと、既にある候補も素晴らしいものばかりでした。

  • こんな頭の使い方も休日には楽しいものだと思いました。

  • 牡蠣を殻から出す体験も、新鮮なぷりぷりをいただく体験も大満足でした。


■まとめ

今回のファンミーティングでは、ふるさとチョイスAWARD2021の「未来につながるまちづくり部門」を受賞した海士町の取り組みを体感できる内容で実施しました。

ふるさとチョイスが、ふるさとチョイスAWARDを開催し続けるのは、地域の未来を応援するきっかけをつくりたいから。

そして、それは「持続可能な地域づくり」を目指すふるさとチョイスの役割だと思っています。

ふるさと納税は、地域と域外の人とをつなぐきっかけです。
地域の誰が、どんな想いを持ってこの制度に取り組んでいるのかを、もっと多くの人に知っていただくことで、地域の未来を様々な形で応援する人が増え、持続可能な地域の輪が広がっていくはずと信じています。

海士町というまちと出会えた、今回のファンミーティングをきっかけに、「現地に足を運びたい」「もっと知りたい」「ふるさと納税からはじめてみよう」という人が、少しでも増えていたらうれしいです。

海士町のみなさん、とても素敵な時間を一緒につくっていただきありがとうございました!

島根県海士町について

▼島根県海士町の詳細ページ

▼ふるさとチョイスAWARD2021 大賞受賞自治体の取り組み紹介

▼海士町公式 note