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読書記録

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#読書記録

AIについて考えることは、即ち人間について考えることである

AIについて考えることは、即ち人間について考えることである

AIについて考えることは、即ち人間について考えることである。

本書を読み終えて、いかに私たちが、私たち自身について知らない、あるいは、定義をできないことが多いかを思い知らされた。

たとえば、私たちを知的たらしめている一つの能力として「無視する能力」がある。日常生活において、その場において重要ではない情報を無視することができるおかげで、さまざまなことを柔軟に対応することができているのだ。

また

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この世界はもっと驚きに満ちている。森田真生さんと散歩をしながら思ったこと

この世界はもっと驚きに満ちている。森田真生さんと散歩をしながら思ったこと

森田真生さんという、数学の研究者がいる。私は彼が書く本が大好きで、(たぶん)全ての著書を持っている。

「大切なものは目に見えない」とよくいうけれど、森田さんは、この世界との対話を通して、その大切なものを見つめ、時にはそれを掴む力がある人だ。

この世界は、私たちが想像するよりも、たくさんの驚きに満ちていて、美しく、そしてかけがえのない一瞬の積み重ねであることを気づかせてくれる。

目の前のものや

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さかなクンはいかにしてさかなクンになり得たのか

さかなクンはいかにしてさかなクンになり得たのか

『さかなクンの一魚一会』
著者:さかなクン

さかなクンの自伝書。
さかなクンがいかにしてさかなクンになり得たのかがよくわかる。

「好きなことを仕事に」とか、「好きなことに没頭させるのが一番」とか、よく聞くようになったけれど、その究極の1人であるさかなクンから学べるのは、親がそのように育てようと思うと相当な覚悟がいるんじゃないかということだ。

子どもの教育には、環境が大事というけれど、それはも

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