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笑うマトリョーシカ 初回感想・考察〜道上さんが手の内晒しすぎでハラハラする〜

開始数秒
「ギャ〜〜〜!!いっけ〜〜〜っ!!」
叫んじゃったよね。怖い怖い〜〜。
ヒューマン政治サスペンス!?
「笑うマトリョーシカ」

でも、自分が一番怖かったのは、主人公の記者道上(水川あさみ)が、簡単に敵に手の内晒していくところでした。
ハラハラするんだけど〜!


敵というのは、記者である父親が追っていた疑惑の人物の息子鈴木(玉山鉄二)。鈴木は、未来の総理候補の清家一郎(櫻井翔)の政務秘書官になっていた。道上の父親は、鈴木に会う約束をした直後、不慮の事故で亡くなる。

「何故、父と会う約束をしていたんですか!」と、父のスマホや取材ノートをちらつかせながら迫る道上。
「え〜っ!?うかつ〜〜」
そんなに簡単に、大事な証拠見せちゃいます〜?

いや、これには考えがあってだな、実は囮の資料だ…とかなんとか回収があって欲しい…と、願ったのも束の間。
実家が荒らされて、取材ノートが盗まれる…という…。
(そして、ノート焼かれてたよ、いっけい…)

そこは、来週回収されて欲しいと願ってます。
さすがに、複写はしてるよね。
お父さんは、貸金庫使うぐらい警戒していたしね。
にしても、実家のお母さん危ない目に合わせちゃいかんよ。

そして、道上についてはさらに怖かったことがあります。
清家一郎に、そこまで自分のプライベート話しますぅ?

会って間もない人よ。思惑が読めない得体の知れない人間よ〜。
危ない、危ない。
清家じゃなくても、家族の話とか息子の話とかはもうちょっと相手を知ってからしましょうか。
駆け引きとかないんかい!

…という、初回感想。
とは言え、全体としてはとても面白かったです。
道上の迂闊さは、1話でスピーディにミステリーを作るためには必要だったのかな、と。
加えて、道上の無謀さ、率直さ、無防備さなんかを説明するものだったのか。
もしくは、清家が持つ素養。例えば、相手が無防備に心を開いてしまう…、というような力を暗示するものか。

初回では、良くも悪くも狡猾には感じなかった道上。彼女を助けるブレイン的な人が、出てきて欲しいところ。
社会部の人も文芸部の新人くんも、今のところ頼りなさそう。
なんなら新人くん(曽田陵介)は、買収されたら裏切りそう(それは、Destinyやw)


* * *

さて、キーマンは厚生労働大臣清家一郎。
この清家一郎という名前が、いかにも政治家二世っぽくていいですね。
「主体性がない」と評されていた清家は、どうやら卓越したスキャニング能力を持っているもよう。

文字原稿を瞬時に覚えて、吐き出す能力。
文字情報だけでなく、道上が話した音声情報も、完コピして話すことができる。
恐るべきコピペ野郎

さらに、清家のすごいところは、ただのコピペではなく、その言葉を、あたかも自分のものであるかのように感情を乗せて話すことができるところ。

この非凡な能力に目をつけたのが、高校の同級生、政務秘書官の鈴木と日本料理店の店主佐々木(渡辺大)。
鈴木くんと佐々木くん。
なんだか、紛らわしい…。わざとなのか?
名前から人格が想像できない苗字にされていますよね、清家のお友達。

思えば、清家一郎という名前も、どこかヌルりとして、ステレオタイプにして虚像っぽい、得体の知れない絶妙なお名前。

「これからも、僕を見ていてくださいね」
清家が道上に言ったこの言葉。
清家は鈴木に利用されている。
そして、自分にSOSを送っている、と道上は解釈しました。
さて、いかがなものか…。

清家は、日本料理店「春吉」に道上を呼び出しています。
店主の佐々木は自身の後援会長なので、それは不自然ではないのですが。
明らかに、佐々木は清家を監視している様子でした。
絶対、鈴木にちくってるよね…っていう。

清家はそれを承知で、あの日本料理屋を使ったのでしょう。
表向き、鈴木には内緒で道上を呼び出したと見せてはいるものの、本気で秘密にする気はないということでしょうね。
佐々木から鈴木に伝わることは、百も承知。

鈴木になんらかの揺さぶりをかけているのか?

「マトリョーシカ」が清家を表しているとすれば、素顔の下に何重にも複層的に ”思惑” を隠し持っていることになります。
鈴木が見ている清家も、道上の見ている清家も、本当の清家ではない可能性がありますよね。

ここで、ちょっとだけ考察。
事故った道上父の車や道上の実家から、パソコンや資料を盗み出した人物。
つまり実行犯は誰か。
春吉」店主 佐々木 光一
ですよね。

鈴木が現場に行くわけないですし、闇バイトのような第三者にやらせるのはバラされるリスク高いし。
となると、仲間の佐々木がやるしかない。
ということで、犯行時刻ごろにお店閉めてなかったか、ぜひ警察には検証して欲しいです笑

「笑うマトリョーシカ」
清家こそがサイコ…と期待しちゃいます。
初回見たところでは、この後も見続けたいと思うドラマでした。


謎の女はこの人だ!?第2話考察はこちら


観てから読むか、読んでから観るか…観てから読む派です


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