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降り積もれ孤独な死よ 考察 6話 鈴木巡査を救いたい

鈴木よ、それじゃ目的完遂できんじゃないか。せっかくコツコツやってきたのに、ここにきて犯行が雑になっているぞ!残りの子ども達の消息がつかめなくて焦ったのか!?

にしても、灰川十三…10年余であんなに老け込むとは…深雪やジュンを失った苦しみは相当だったに違いない…。

いや、戯言はともかく。
6話で灰川邸事件に関わる重要な部分は明らかになりました。わかったことを整理しつつ、次の展開についても考えてみます。

最新話の感想・考察はこちらから



1.6話で明らかになったこと

6話で明らかになったこと

・鈴木潤は灰川十三(佐藤創)の実の息子だった
・灰川邸事件の真犯人だった
・灰川邸事件を起こした動機は、灰川邸の子どもたちに父を取られたことへの嫉妬
・灰川十三は自死ではなく、鈴木潤に殺された
・灰川を殺したのは、「俺に息子はいない」と自分の存在を完全否定されたため
・残りの6人も全員殺害する予定
・父の愛情への飢餓感から、”餓死”という方法へのこだわりあり
・ジュンの母はDV夫に殺害された。ジュンを守るために、灰川は施設の前に息子を捨てた


サトゥルヌスの絵の意味

子どもを食らうサトゥルヌスの絵の意味は

この絵から読み取れる、犯人のメッセージは何か。
①「あなたは子どもに殺されるよ」という子どもから灰川への宣戦布告
②「あなたは子どもに殺されることを恐れたサトゥルヌスのようだ」という告発
③犯人自身が、「自分は子どもに殺されることを恐れるサトゥルヌスだ」(だから、殺される前に子どもたちを殺すんだ)という告白

4話考察

なんてことを考えてましたが、灰川十三は自死ではなく鈴木に殺害されたことがわかりました。
灰川から完全に存在を否定され、衝動的に手をかけた…ふうに見えますが、ロープを準備してあったあたり、計画性があったのではないかと思います。

神話のサトゥルヌスは、子どもに殺されるという予言を恐れて、我が子が生まれると飲み込みました。
しかし、最終的には息子のゼウスに倒されてしまいます。
つまり、子どもに殺されるという予言は当たってしまうのです。
このことから、鈴木はゴヤの絵によって、「父を殺す」と宣言したのではないでしょうか。


お巡りさんになってもやっちゃってた鈴木

5話考察では、鈴木について

灰川邸事件の殺人は、2012年から2014年まで行われ、2017年に事件が発覚するまでは犯罪が行われていない。
この2年余りの空白のわけを2話あたりから考えていたのですが、これ、鈴木が警察官になったため犯行をやめていたのではないかと予想。

5話考察

と思ったのですが、警察官になってから、バリバリやっとりましたよ。鈴木くん。
なんならお巡りさんの立場を利用して、やっちゃてたね…。
約2年犯行が止まっていたのは、残る6人の子どもたちの所在がつかめなかったためのようです。

鈴木が蒼佑を拉致したのは、予想通り「餓死」させたかったから。
その後、自分は逮捕されると悟った鈴木は、蒼佑と蓮水の死を早めるために、練炭による一酸化炭素中毒という方法を選択します。
が、そこに冴木が現れて、鈴木は確保。
蒼佑と蓮水もかろうじて助け出された…と、思われたが…。
という展開でした。

*  *  *

花音ネエサン、蒼佑ニイサンって…
吉本システム?とか
チビ潤、どうやって灰川邸見つけ出したの?
とか、色々ツッコミどころはありましたが、そこはまあおいといて…。

自分を狂わせてしまうほどに、父の愛を渇望していた鈴木には、正直心が痛みます。
ネエサン、ニイサンも、父に助けられていた灰川邸の子どもたちの仲間に入りたかった気持ちの表れなのだろうと思うと、子どもの心を残したまま大人になってしまった鈴木の歪さと哀しさを感じます。

それと、「ジュン」という名前について。
施設で「JUNE」のよみに漢字を当てたのだと思うので、灰川がつけた名前は「潤」ではなかったかもしれませんね。
真っ直ぐに生きてほしいと、両親が与えてくれた本当の名前はなんだったのか。
鈴木に伝われば、自分が愛されていたと知り、多少なりとも救われるのではないかと思うのですが…。
(そういう意味では、鈴木には生きてほしいですね)


2.あんな終わり方

2024年の五味は、記者の森に事件について問われたときに答えています。
「あんな終わり方した事件」

7話で灰川邸事件には決着がつくと思われますが、どんな終わり方になるのでしょうか。

鈴木の煽りにのってしまい、手錠を外してしまった冴木。暴力衝動を抑えられず、鈴木を殴り続けます。
気になるところは、鈴木の今後とフラグ立ちまくりの蒼佑がどうなるのか。

鈴木の今後は?
①逮捕され裁かれる
②逃亡する
③自死を選ぶ

灰川邸事件について、さらに詳細な供述が必要であれば、逮捕され自供してもらわなければなりません。でも、6話で動機や経緯については話しきった気がします。

逃亡するとなると、2024年の事件に関わってくる可能性がありますが、もし逃げたとすれば、事件はまだ終わっていないことになります。殺人罪には時効はないですよね。

「あんな終わり方」が最悪の結末だとしたら、鈴木は自ら死してしまうのではないか…と予想しておきます…。

そして、蒼佑。
フラグを背負ったまま、よくぞここまで生き延びてくれたと思うのですが…。
記者の森が、「2024年で生き残ったのが5人」と言っているので、蒼佑は兄を助けようとして亡くなってしまう…という流れのような気がします。

しかし、蒼佑生き残る可能性として、気になる点もあります。
5話で森が沖島マヤに会いにいったシーン。
森が「生き残った5人」と言った時に、マヤは「5人?」と一瞬考えこむような描写があります。

もし、マヤが生き残ったのは「5人」ではないことを知っているとしたら。
世間的には一人死んだことになっているけれど、マヤは誰かの生存を知っている…という可能性もあるのではないかと思いました。

それだと、蒼佑の命はかろうじて2024につながると思います。

でも、逆にマヤが知っているのが、知られていない誰かの死だった場合。
生き残ったのは5人よりも少ないということも考えられます。

*実は予告にネタバレありますね

3.2024年

第7話では2024年の時間軸に話が移るようです。

灰川邸事件は、鈴木が犯人ということで一応の決着がつくとして、2024年にはどう繋がっていくのか。

2017年の積み残しの謎として、
①顔傷男は誰か
②神代健流は今どこにいるのか
③蓮水花音を階段から突き落としたのは誰だったのか
が、あると思います。
特に、③は2024年にいく前に回収してほしいところ。

蓮水を突き落とした人、鈴木なのでしょうか?
鈴木の話では、そこには触れられていません。鈴木は、生き残りの子ども達の死の方法にこだわりがあるので、突き落として殺そうとしたことは考えにくいんですよね。

もし、鈴木ではないとしたら、花音を突き飛ばした人物、誰?
なんのために?
顔傷男は、蓮水を狙っていないと思うので、そうなると生き残りの子どもの中の誰かなのではないかと予想。
健流か?マヤか?

①顔傷男は、鈴木とも蓮水とも面識がないことが明らかになりました。
顔の傷から、蓮水の母が死んだ火事と無関係ではなさそうです。
また、灰川と会っていたという証言がまだ回収されていません。
やはり、灰川に何か託されている人ではないかと予想します。

②神代の所在も生死も明らかではありません。
どちらかというと、灰川や灰川邸の子どもたちへは恨みを持っている立場のようです。

このことから、2024年の事件を少しだけ考察してみます。
失踪少女月島は、灰川の行動をリスペクトする者によって保護されているのではないか。
誰かが、第2の灰川十三になろうとしているのではないか。
蓮水?顔傷男?

また、もし、灰川邸生き残りの子どもたちが、再び狙われるとしたら、鈴木をリスペクトし、鈴木の犯行を完遂させようとする者の仕業なのではないか。
つまり、第2の鈴木になろうとしている者がいるのではないか。
健流?顔傷男?

さて、この辺は、2024年時間軸がどう進んでいくのかわからないので、全く自信のない考察ではあります笑

*  *  *

というわけで、真犯人がわかっても謎が深まるばかりという、非常に気の抜けないストーリー展開。
本当に面白いですね。
2024年、蓮水がどうなっているのかも気になります。

満たされない子ども達のストーリーなので、少しでも光のある終わり方をしてほしところ。
そのためにも、冴木になんらかの救いがあってほしい。

長文お付き合いいただきありがとうございます。
引き続き、7話考察をお待ちいただければと思います。

これまでの感想・考察はこちら


原作の十三さんはこんな感じ 原作マンガはこちら

次週予告


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