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ライオンの隠れ家 〜第5話まで 悪者いるのか?いないのか?

いったい、事件って何?
それが分からんのに、5話までヒリヒリするしウルウルするしの、ライオンの隠れ家。

1話から誰が悪者かを考えていたけれど、どうも見つからない。けれど、そろそろ「事件」部分が動き出しそうな気配。ミステリーサイドの、怪しい人物考察をしつつ、ヒューマンサイドの感想などを少々。


1.sideミステリー

ミステリーパートを支える怪しい人々について考えてみる。

X(岡山天音)

白が眩しすぎるぜX。
目立つ、目立ちすぎる。もはや、あえて目立とうとしているのか!?
というわけで、彼が扱っているのはホワイト案件に違いない笑
4話で、殺し屋ですか?と思わせるような描写があったけれど、
そんな非情なお仕事ではなく、”なんでも屋”的な稼業と予想。

4話で、依頼人らしき人からのメールの「〇〇を消して」という言葉が殺し屋を連想させるのだけれど、世は令和だしね…。
この「消してください」の意味は、個人をデータから消すとか、世間的に存在を消す(失踪する)とか、そういうことなのではないかと思う。

5話では、愛生の依頼により、愛生を逃し、ライオンを守っているらしきことが判明。
愛生がライオンに会おうとしたことにより、契約関係は終了。
…のはずだけれど、X自身は納得してないようなそぶりもあったので、ビジネスライクに関わっているわけではなさそう…。

愛生が捕まってしまったので、直接連絡は取れなくなる。来週からは、X自身の意志で行動するだろうから、彼の思惑がさらに見えやすくなると期待。

牧村 美央(齋藤飛鳥)

5話ラストでは、母に会いに行こうとしたライオンを抱き抱えて阻止。という、衝撃の展開。

とはいえ、牧村はダークサイドの人ではないだろう。本気で、虐待母からライオンを遠ざけようとしているのではないかと思う。
公式相関図の牧村の説明に「子どもが大好きで、以前は保育士として働いていたが退職したという過去を持つ」と書かれている。
おそらく、保育士時代に虐待されている園児を救えなかった。それが原因で保育士を辞めた、という背景があるのではないか。

Xの「そうやってまた、見殺しにするんですか?」という言葉は、そのことかな。
牧村は、Xから「ライオンは母親から虐待されて逃げている。だから、母親と接触させないように」と指示されていると予想。

橘 愛生(尾野真千子)

「私は諦めたわけじゃないから」とXに言っていたけれど、いったい何を諦めていないのか。
ライオン(愁人)を、何かから守るということ?

窃盗と行方不明だったらすぐに釈放されたかもしれないが、自分がライオンを殺した、と告白したことによりしばらくは外に出て来られなくなった。でも、警察にいる方が安全な気もする。

愛生の計画は、”ライオンは死んだ”とすることで、ライオンの存在が完全に消されることのようだ。
ちょっとやそっとの事情じゃなさそう。

愛生がライオンを守ろうとしているのは、何故なのか、何からなのか。
いまのところ、分からない。ライオンの体の傷をつけた人物から、ということになるのか?それとももっと大きな権力からなのか?

橘 祥吾(向井 理)

父親の祥吾がライオンを虐待しているんでしょ…と決めるのもまだ早そう。公式相関図の祥吾の説明には、”ある事件に関わることになる存在”と書かれている。
”ある事件”の首謀者ではなさそうなこの書かれ方から想像するに、祥吾も巻き込まれている一人なのか。

橘一族の中でも大事にされておらず、立場も弱そうな祥吾に黒幕感はない。1話後、意地悪な一族の登場を予想していたのだが、未だ登場せず。今後、新たな関係者が、登場するのか否かで祥吾の黒幕度も変わってくる。
彼にとって、愛生やライオンはどういう存在なのか。
彼なりに、心配していそうではあるんだけどな…。

ある事件

5話に至るまで、”ある事件”が何なのかは、全く明かされていない。
これまで出ている情報からストレートに考えれば、たちばな都市建設が関わる”リニア開発”をめぐる、汚職、談合、買収とかなのか?
もちろんそこには、6又改め7又不倫議員も必ず関わってくるだろう。

そうだとしても、ライオンは事件のキーマンとしてどう関わっているのか。
今のところ、まだまだ謎。予想させてもくれない話のつくり。
ここまでの登場人物に、悪者はいなそうなのだ。


2.sideヒューマン

5話ラスト、美路人がライオンの落としたチューリップを拾うシーンで涙腺爆発ですわ(T_T)
4話のラストのこちょこちょといい…このところ毎回泣かされている。

小森 洸人(柳楽優弥)のこと

不思議だけれど、ライオンが来てからの方が、洸人とみっくんは家族らしくなった。
洸人は、人との間に明確に境界線を作る人で、それはみっくんに対しても同じ。みっくんの兄なのではなくて、"兄という役割の人"であろうとしていた感じだ。

ところが、ライオンは洸人の境界線をずけずけと踏み越えた挙句、踏み散らかしていく。ライオンが荒らしているのは、みっくんの部屋でもなく、小森家のルーティンでもなく、洸人のテリトリー。

テリトリーを大事にしていそうな、みっくんの方がいち早くライオンを”プライドの仲間”と認めている。
ルーティンやテリトリーによって、自分を守ろうとしていたのは洸人の方なのだと思う。

心が揺れないように、傷つけないように、傷つかないように…相当の緊張感を持って生きてきたであろう洸人。みっくんのため、と思ってきたかもしれないが、一番傷つきたくなかったのは彼自身ではないのか。

心が揺れるのはとても疲れる。
だから、4話からの洸人はよく言う。
「疲れた」

本気で心配。
本気で安心。
嬉しい。

固まっていた洸人の心の揺れを感じるから、
「何なんだよ…チッ…疲れるな」
で、グッときてしまう。

疲れるな…のセリフに洸人の幸せを感じさせてしまう脚本と演技、たまらん。

小森 美路人(坂東龍汰)のこと

我が家では、成長いちじるしいみっくん、と呼ばれている笑
繰り返しになるけれど、一瞬のチューリップを拾うシーンに、なんなら彼の包容力を見た。
みっくんにとって、ライオンは家に来た時から、とっくに守るべきプライドの大切な仲間だったんだな、と。

美路人のパニックと暴れ回るライオンのシーンが、初回と違って微笑ましく見られてしまうのは、みっくんは大丈夫というみっくんへの信頼感。

坂東さんの代表作になるんじゃないかというぐらい、みっくんはみっくんにしか見えない。

橘 愁人:ライオン(佐藤大空)のこと

とにかく上手いし、かわいいし、どうしようもないし笑
5話の、洸人にチューリップのことを問われての”ナイショ〜〜‼︎”のリアクションが、めちゃくちゃ自然体に見えるんだけど。

洸人 美路人 愁人
愛生は、ふたりの血のつながらない弟のことを思い浮かべながら、息子の名前をつけたのではないか…と想像してしまう。
あの日出て行ったけれど、愛生も小森家の家族になりたかったのではないか。

そう考えると、この話のラストどこに落ち着くのか。
愛生とライオンは祥吾の元を離れふたりで暮らし、洸人と美路人にはまたふたりだけのルーティンの日常が戻ってくる…

とはならない展開を、なんとなく望んでしまう。
あのプライドには、愁人が必要だ。

…と、ここまで書いてなんだけれど
ライオンの隠れ家は、考察するよりは味わうドラマだと思っている。


1話感想はこちら

note公式さんに1話感想を取り上げてもらいました

ライオンの隠れ家ノベライズ本が出るようです


6話予告 ライオンに何があったのかわかる模様!


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