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豆まき大王がまもなく来る

節分の日、桜井真琴はいつものように仕事から帰ってきた。
彼は一人暮らしのアパートで、豆まきの習慣もなかった。
だが、その日は何かが違っていた。
玄関のドアには、赤い紙に黒い字で「豆まき大王がまもなく来る」と書かれた張り紙が貼ってあった。
真琴は不審に思いながら、ドアを開けた。
すると、部屋の中には無数の豆が散らばっていた。テーブルやソファ、ベッドや本棚、あらゆる場所に豆があふれていた。
真琴は驚いて、部屋の中を見回した。
すると、窓の外に、巨大な鬼の顔が見えた。

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