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小説家になりたかった。

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作品集。
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#小説

【小説】なんやお前。

我が家の猫は撫でられるのが好き。
撫でるのをやめるとこの顔。

「なんで止めるの。」

とでも言いたげ。
憎たらしくて可愛い。

あとどれくらいこの可愛い顔が見られるのだろう。
君ももうお年寄りだから、もしかしたらもうすぐ終わってしまうのだろうか。

液体のようなニャンコを抱き上げる。

近づく別れは不安になる。
でももう離れることもできない。

「ずっと一緒だよ」

もふもふの体に顔を埋めながら

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【小説】梅干し

【小説】梅干し

我が家では酸っぱい梅干しが当たり前。
しょっぱすぎない、シソが効いたものが定番だ。

子供の頃は、甘い梅干しが好きな時期もあったが、20年かけて完全な酸っぱい梅干し派が爆誕した。
それが私だ。

一人暮らしの冷蔵庫には、常に梅干しが常駐している。

スーパーで売られている、なんてことない「潰れ梅」。

実家に帰ると、母が
「そろそろ無くなるだろうから、持って帰り」
と用意してくれている、それ。

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【小説】うちのピアノ

【小説】うちのピアノ

我が家にはピアノがある。
縁側をリフォームして広げた時に、知り合いから貰い受けたらしいが、割とキレイなピアノだ。

普段は、家に着くとランドセルを放り捨てて母の居ぬ間にテレビを見るのだが、今日はなんだかピアノが目についた。

硬いピアノ椅子に腰掛け、鍵盤の蓋を開く。
そして、ピンクのような赤のような紫のような布を外すと白黒の鍵盤が姿を表わす。

ピアノはなんとなく習う気にならず、弾けるのは指も定か

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