2時間目〜ポートフォリオ〜
成績をつけることは先生の大切な役目。
日々の成長を子どもたちにしっかりと伝え、価値付する。その結果、新たな意欲につながったり、活動の原動力になったり。
それだけに集中させてもらえればいいのだけれど、現実問題そうも言ってられない。
とにかく現場には何かとやらなくてはならないことが多く、しかも次から次へと湧いて出てくる。
先生の多忙感に関してはまたそのうち綴るとして、今回は短時間でも成績をつけていくのに活用できるちょっとしたテクを紹介。
学期末や年度末になると、やたらとテストが連発したり授業中にめっちゃ感想やら振り返りやら書かせられる系のワークシート増えてたという記憶がある人も中にはいるのでは無いかと思います。
ごめんなさい、これ完全に数年前の私です。
正直に白状したのと素直に謝ったのでほんの少し許して下さい。
これはかなり教員サイドの都合が大きな要因としてあると思います。成績付の材料集めに必死になっているような感じですね。
やっぱり、日々の記憶は薄れていくので、直前の様子から判断しがちですし、もちろん近々の状態の方がより成長しているはずなので一理あるとは思います。
けれど、やはり常日頃から成長を何かしらの形で記録しておくことはとても大切な姿勢です。
長い期間を先生は丁寧に見ていてくれたんだというのが伝わるとそりゃとても嬉しいでしょう。
本人だけではなく、保護者からの信頼や安心も得られるのではないかと。
では、どんなテクが使えるか。
いくつか実践していることを紹介します。
1 ファイル
アナログです。
が、一人ひとりの専用ファイルを準備し、そこにプリント類は保管させていました。
返却したら家のゴミ箱行きというのも悲しい話なので、振り返りや感想を書かせたプリントなどは基本返却後、子ども自身にそのファイルに綴じさせます。
高学年なら自分でできますし、低学年でも慣れれば大丈夫なはずです。
できれば手短にでもコメントを書ければいいですが、難しいようならスタンプや丸だけでもいいと思います。これがあれば、材料は少しずつ貯金できます。
2 クラス名簿順の名前メモ
デジタルです。
一番長いこと触れるものは、鉛筆でもノートでもなくスマホという人は多いはず。このスマホにいつでもメモできる準備をしておくと捗ります。
クラス全員の名前をあらかじめ出席番号順に羅列しておき、何でもいいので気がついたことがあったら単語だけでもいいから書き留めておく。
これが習慣になると、成績をつける時期などは重宝します。普段の頑張りや行事での活躍など、その時どうだったかが思い出せます。
3 子どもの個人写真
番外編。
本当に忙しくて何もできない、もう帰ったら即寝落ちしそうなぐらいの時は、職場を出る前にクラス全員の顔写真をザーッと眺めて帰るようにしていました。
これは、今日一日で誰と話して誰と関わりが薄かったかを自分で認識するための作業です。
多分、その日一言も話していないなんて子がいる日もあります。申し訳ないことですが、そこを反省して明日はこんなこと話してみようかな、とかだけでもいいので考えてその日を終えるようにしていました。
これは、形には残せていませんが、時間もかからないし次の日すぐに生かせるのでおすすめです。
4月の学級開きの時期に一人ひとりの写真を撮影しておくと、一年間でずいぶん顔つきも変わるので感慨深いものがあります。
学校や学年の方針があると思うので、ファイル一つ準備するだけでも簡単ではないかもしれませんし、あくまで個人的なテクになります。
個人情報の保護観点も忘れずに。
何も通知表だけが成績付ではないので、日々の関わりの中で価値付をしていきたいですね。
一緒にがんばりましょう!
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