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あめんぼ生活 #16 親友の多い親友 〜気づきをくれた人〜

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社会人になって友達が増えた。


"友達"という存在への考え方がラフになったからだ。

それは紛れもなく、社会人1年目を共に過ごした元同期であり、親友の1人となったクジラちゃん(仮名)の存在のおかげだといえる。


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少し面白くない話をする。

私はしょうもないイジメを小学生の頃に受けている。今では、まともに友人になったが、その時は日々彼女を中心とした同学年たちからのイジメへの不安、恐怖が拭えない日々を過ごしていた。

普通に遊んでいた時間もある。
いうて散々泣かされていた。
なのに、クラスも部活も地域のスポーツクラブも一緒だったから、一緒にいることが当たり前だった。離れられなかった。


イジメのタチが悪いのは、本当に彼女には悪気が無いのだ。

ある時、家庭科の授業で裁縫する時間があった。

その時彼女とは別の班だったが、授業終わりに「親友」と縫われた小さいフェルト生地を貰った。

普通の関係であれば、微笑ましい限りだ。

でも、彼女にとっては特別でも、私にとっては異常な関係だった。だから、

「こんなのが親友っていうなら、私はもう友達なんていらない!!!!」

と全身が憤ったのを覚えている。


“友達”という存在との付き合い方が苦手になってしまったのは言うまでも無い、かな。



・・・・・・・

さて

社会人に出会った親友の多い親友、クジラちゃんはそれまでに出会った人で、もっともパンチの効いた人物だった。

・お酒飲み
・フットワーク超軽い(1日に別の友達3組くらいを梯子して遊ぶ)
・シルバーアクセサリーを常に指に3個以上
・カバンもシルバーリングジャラジャラのおしゃれかばん
・どこで買ったか見当のつかないオシャレファッション
・すこぶる仕事に対する考え方は隠キャ
・美術館行く感性あるのに、どこでもすぐ下ネタの話をする(もちろん美術館内でも)
・下ネタは世界を平和にすると思ってる。

こんな彼女と妙に仲良くなり、私は面白い同期だと認識していた。
だけど、彼女の話を聴いていると、どうも私はクジラちゃんの親友となっていたみたいだった。

しかも、クジラちゃんには親友が沢山いた。
「親友多くない?!」と突っ込むと、


「たくさん知り合いいるけど、また会いたいって思ったら親友じゃない?」と。

なんとも嬉しくシンプルな回答。


なんちゅうこっちゃ。


そして、
「親友」ないし「友達」に対して、若干トラウマ気味だった私はその日から、友達の多いひとになった。


まさに「ひと匙の砂糖🥄」
(メリーポピンズです。)


もし、インタビューを受けて、私の人生を豊かにしてくれた人は?と聞かれたら、確実にクジラちゃんの話をすると思う。


本人にこんな話はしたことないけれど、私はかなり感謝をしている。


これからも宜しく^_^

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