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休みながら、また一歩

 時間をかけることを忘れてはいけない。

 仕事にしろプライベートにしろ、何かを成就させるためには時間がかかる。それを無理に早めることはできない。そんなことを思った。

 私は自分のことをずっと仕事が遅いほうだと思っていた。
 けれども、今年で3年目になって周りのことが見えるようになってきたら、案外そうでもないと思うようになった。
1年目の後輩たちを見ていると、辛そうにしていて「最初はみんな同じ」だということに気づく。

自分も最初の頃は覚えることに必死で余裕なんてものはなかった。残業もして休日も出勤して何とか終わらせようとしていた。

 でも、だんだんやっていくうちに、うまく段取りを組めるようになったり、他の人とやり取りするときに「こういう言い回しだとうまく伝わる」みたいなことがわかるようになってきた。

そういうのは一朝一夕にできるようにはならなくて、少しずつ日々の積み重ねがあって初めてできるようになると思う。

もちろん、最初から得意な人たちもいるけれど、仕事は早かろうが遅かろうが、最後にちゃんと終わればそれでいい。
早く終わっても別の仕事を渡されるだけなので、つまりは自分がなるべく苦しくないペースで進めることが大事なような気がする。

***

 プライベートのほうも最近はけっこう充実していると感じている。
 高校の友人と山に登ったり、職場の人たちとBBQをしたり、好きなアーティストのライブに行ったり…

 後は好きな人とも会う時間が増えた。
 付き合っているわけじゃないけれど、二人でいろいろなところに出かけて、一緒に写真を撮ったり、手をつないだり…
 形に囚われず自分が今感じていることを、素直に喜ぶことができているのなら、それでいい気がして…

 正直、将来のことなんて微塵もわからない。
 自分の身に起きるいいこと・悪いことって、自分の意志や努力でコントロールできるわけじゃない。
今起きているいいことも、特別自分から何かをしているわけじゃなくて、たまたま周りの人から声をかけてもらったり、時間が作れているだけにしか過ぎない。

 世の中には「こうしたら成功する」と書かれた本やネットの記事がたくさんあるけれど、結局は運とか環境の要因が複雑に入り組んでいて、人ひとりの力で変えられる部分は案外小さかったりする。

努力することを否定するわけじゃないけれど、努力に逃げちゃダメだなとは思っている。

 まあ、人生は山登りと一緒で、すぐには頂上まで登れないし、下ろうと思ってもすぐにはふもとにつけない。
焦らずじっくり、たまには休みながら、一歩また一歩と進んでいくほかないのだ。

涸沢に登ってきました!
テントが見える景色。大変だったけど、とてもいい思い出になった。




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