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海風感じる横浜で。西洋館巡りと食べ歩き。


青いブルーの海に赤茶色のレンガの建物。


江戸終期から明治以降の外国との貿易の名残が残る港町は日本にいくつかありますが、西洋的な建築が並び立つ場所だからこそ生まれる、この海と建物群の対照的な色合いの風景がとても好きです。

そんな港町の1つ、横浜へ行ってきました。横浜に訪れるのは実は初めてだったのですが、門司港とかとはまた違った都心的な要素も混じり合った街だな〜と感じました。

そんな横浜旅をスケッチとともに綴ってみました。


今回の旅のルートはこんな感じ。
ぐるりと巡ってみました。

スカンディアで腹ごしらえ

友達と横浜駅で合流して、昔ながらの洋食屋さん「スカンディア」へ。

2階は予約席。ランチは1階のみででした。
店内の雰囲気は和やかで落ち着いた雰囲気でした。

ランチには特製ローストビーフを。
ドリンクとピラフとパンどちらかがセットで選べました。

お肉が柔らかくてとても美味しかったです。


ベーリック・ホール

お昼ご飯を食べたあと、元町ストリートを散策したりして、西洋建築巡り。

ますは少し長い坂を登ってベーリック・ホールへ。
イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、J.H.モーガンにより設計された建築。

ぐるりと長い塀をまわって、入口へ。
大きくて広いお庭と和洋折衷の外観がかっこいい。


さっそく中へ。

一階にはリビングやダイニングルームが。全体的に落ち着いた雰囲気の内装でした。


市松模様のタイルの廊下と渦巻き状の形がかわいい階段を登って2階へ。

2階には来客用や令息、主人の寝室がありました。

来客用の寝室。全体的にブルートーンで統一感があります。
絨毯の幾何学模様。色合いがとても好みです。
婦人用の寝室は暖色でまとめられています。
令息用の寝室。フレスコ技法の青い壁が爽やか。
浴室。ブルーのタイルが美しい。
主人の寝室に飾られていたワッペンのコレクションたち。


この邸宅の至る所にスパニッシュ様式のクワットレフォイルの文様がデザインに取り入れられていました。


アクセントになるデザインでかっこいい。


どのお部屋も細部までこだわられていて、「こんなお部屋住んでみたい〜」と憧れてしまう空間でした。


えの木てい

ベーリックホールからすぐそばのえの木ていへ。
えの木ていは、アンティークな家具やインテリアのある1927年に造られた西洋館で、1階はカフェ、2階はアフタヌーンティーができる個室とスイーツショップになっています。

外観の看板が雰囲気を出しています。
外観。テラス席で休んでいる人もたくさんいました。


人気と聞いていたので心配していましたが、そんなに待たずに中の席へ案内してもらえました。

メニューにはバリエーション豊富なケーキが。甘いのがそんなに得意ではないので、レアチーズケーキと紅茶のケーキセットを注文しました。

店内は落ち着いた雰囲気。アンティークの家具やインテリアでまとめらています。



山手111番館

少し歩いて、山手111番館へ。

こちらも設計はJ.H.モーガン。スパニッシュスタイルの建築で、赤い瓦や入口の半円のアーチが特徴的です。

入口を入ると、大きな吹き抜けの空間が。

豪華なシャンデリアがかっこいい。
バスルーム。タイルは当時のままだそう。
食堂は全体的に落ち着いた雰囲気の空間でした。
ドアノブはガラス製。キラキラと光が反射してかがやきます。
邸宅の色んなところにシャンデリアが。
床板の並べ方がおもしろい。

窓からは隣のバラ園が見えます。訪れた時は時期が少し遅かったので終わりがけでしたが、満開の時期はめちゃくちゃ綺麗だと思います。

2階には上がれませんでしたが、2階の窓からは海が眺められるそう。

横浜イギリス館

時間が足りずに全部は回れませんでしたが、最後に横浜イギリス館へ。

英国総領事公邸として建てられたそうです。

正面入口。
入口には光を取り入れるための丸い穴がたくさん。

一階は食堂や客間、2階は寝室や化粧室になっていました。

全体的に外国人のために造られた建物なので、ドアのサイズやドアノブの高さが高め。

寝室やサンルームも豪華で開放的な空間でした。

婦人寝室。
サンルーム。

こちらの建物もデザインが素敵な照明やシャンデリアがたくさん。


イギリス人仕様のスケール感が日本人と違っていておもしろい建物でした。


横浜中華街食べ歩き

夜は横浜中華街で食べ歩き。

最近なぜか中国にめちゃくちゃ縁があり(仕事でも趣味でも)、中華街というだけでテンションが上がります。

今中国語を勉強しているので中国語喋りたいな〜と思いつつ勇気は出ず、普通に日本語で焼き小籠包や北京ダックを購入。

焼き小籠包。
北京ダック。

お目当てのものよりも実はめちゃくちゃ美味しかったのが「なごみ焼き」。
金賞を受賞してるようなのですが、なぜか看板にはあまり目立たないように載っていて。

なごみ焼き。

欲しかったのが売り切れてしまっててなんとなく買ったらめちゃくちゃ美味しかったです。お取り寄せしようか迷ったくらいです。笑

横浜行かれる時はぜひ食べてほしいグルメです。


ホテル・ニューグランド

海のすぐ隣。
実は一番楽しみにしていたクラシックホテルの「ホテル ニューグランド」。

設計は渡辺仁。本館とタワー館の二つがあり、本館は当時のままになっています。


正面玄関を入ってすぐ、大階段が。
エントランス入ってすぐの「ニューグランドブルー」と呼ばれる青い絨毯の階段はとてもかっこよかったです。

泊まった時はウエディングの撮影?とかで入れないところもあったけど、ロビーも天井が高くて細部までこだわった装飾が素敵でした

ロビーの天井にも細やかな装飾が施されていました。
中庭には大きな噴水が。開放感があります。


ホテルのお部屋からは横浜ベイエリアの景色を一望できます。窓へ向いてソファーとテーブルが置かれているのでのんびりと景色を眺めることができてよかった。夜景も朝焼けの景色も綺麗でした。

窓から横浜を一望できます。
部屋からの夜景。
ルームキーのデザイン。とてもかわいい。


ホテルのスタッフの方もすごく親切でまた泊まりたいホテルです。

ザ・カフェでホテルの伝統料理を

次の日の朝は、ホテルの1階の「ザ・カフェ」でブランチを。

ここではホテル発祥の伝統料理が食べられたので、シーフードドリアを。

中はシーフードの具材たっぷりで濃厚でとても美味しかったです。




異国情緒溢れる横浜で素敵な建築と美味しいものを。

横浜は都心に近い影響でビル群も多く、そんな風景の中に溶け込む近代建築たち。

のんびりとした海沿いの街並みから見えるオフィスビルたちがなんだかバラバラなようで、でも風景としてマッチしていて、新鮮でした。

夏だったので外を歩くのも大分暑かったですが、潮の香りがする海沿いは、人々も和やかで散歩するのも気持ちよかったです。

今回全部の気になった場所は回れなかったので、次回訪れる時はまた色々巡ってみたいです。おすすめの場所やお店があればぜひ教えてください。

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