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『秘密の森(비밀의숲)』 韓国ドラマ深い!
韓国ドラマ『秘密の森』を推す内容です。
『秘密の森』は、2017年に放送された韓国のテレビドラマ(16話)。
クライムサスペンスものジャンルに入ると思うが、今の韓国の世情を反映した設定は、楽しみながら今の韓国社会を学べる教材だなと思った。
2020年にシーズン2を放送。わたしはシーズン1の16話を見終わったところでこの記事を書いている。
NETFLIXのページ
https://www.netflix.com/title/80187302
天才的検事の活躍・韓国の世情の反映
韓国の検事局に所属の検事が主人公のドラマ。
殺人事件の犯人は誰かという謎解きメインに進むように思えたが、様々な人間模様が絡み合い、物語のテーマはもっと大きな内容へと発展していく。
そうか、作者は冒頭のクライムサスペンスで掴みながら、これが描きたかったのかと・・・最終回は驚きと共に大きな感動をもたらす。
その感動ゆえにこの記事を書き出した。
韓国では、政治家・・・特に大統領が離任後必ず起訴されたり、検察と政治家の問題、そして国の経済を支える大財閥の問題などなど、不安定な国家運営を思わせるニュースがよく入ってくるが、その裏ではどんな人間模様が繰り広げられているのかこのドラマを見ると韓国のその辺の空氣感が伝わってくるようだ。
映画『パラサイト 半地下の家族』との比較
映画『パラサイト』が昨年外国映画で初めてアカデミー賞の作品賞を受賞した。韓国映画の快挙だと思う。わたしは長年のハリウッド映画のファンなので、その凄さを一般の人より理解しているつもりだ。
韓国映画は日本映画を数段抜いていると言えるだろう。
しかし、個人的には映画『パラサイト』はそんなに高く評価しない。一度観て面白いものの、二度目を観ようとは思わない。めちゃくちゃよかった! とは思えなかったのだ。
『パラサイト』は何より、今の韓国の世情を反映したということなのか、映画のエンディングに救いがないのが嫌だ。一言で言えば、ドタバタが面白かったが暗い映画だったのだ。
映画とドラマの別を超えて『パラサイト』に比べるとすると、『秘密の森』は、同じ世情の中で作られた作品としては、とても希望を感じる作品だった。
このドラマを見つつ、随所で職業人としての自分を省みて、「よし、やらねばな!」と、力湧く部分があるのだ。わたしはそうした作品が好きなんだな。
主人公がいい!
『秘密の森』の主人公は、いわばスタートレックのスポックのような、感情がない人間だ。子供の頃に受けた治療でそのようになっているのだが。この無感情の主人公が痛快に謎を解いていく流れが小氣味よい。
あるいは冷たい人間、と見られがちな人物が、その実深い情を持って生きている・・・そういうシチュエーションがまた垂涎だ。その点で、このドラマは自分にヒットした。
脇を固める人物たちもいい。韓国の役者の層が厚いことをうかがい知ることも出来る。
とにかく、16話の感動に向けてぜひお勧めしたい!
映画を離れて韓国と日本のこと
お隣の国韓国。
引き続き国と国レベルでの小競り合いの応酬が続いているが、韓国の音楽もドラマも食べ物のもどんどん日本に入ってきており、また、今韓国では日本の小説が空前のブームになっているのだという。
お互いに興味を持つ二国の関係を、誰かが意図的に悪くしようとしているのではないか・・・と、思わざるを得ない。
韓国と日本。火と水の如きこの2国が根っこから協力していけば、世界的をリードするような文化を生み出すだろう。それを恐れる勢力は少なくないということだ。
さて、その韓国の映画ドラマだが、正直言って日本の数段上を行っていると感じる。
わたしも日本の映像制作業界の端くれをかじった人間なのでちょっと恥ずかしい思いがある。そして正直に韓国に負けているなと感じる。(日本で頑張っている皆さんごめんなさい)
今の日本の作品で見たいと思うのはアニメくらいで、実写の映画は残念ながらほとんど食指が動かない。ドラマの「半沢直樹」は面白かったが、あれは歌舞伎陣の活躍で成り立ったのかもしれない。
日本の実写にはもう1つ何かが足りない氣がする。
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