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「ハッシュタグ言葉」
「ミニマリスト」という冠をつけて情報発信をしていますが、「ミニマリスト」とは、ハッシュタグ言葉だなと思います。
「ハッシュタグ言葉」とは、わたしの造語。
「SNSのプロフィールに書く分には有用な言葉」
のこと。
ミニマリストとはそもそもプライベート空間(自宅)で行われることなので、オフラインで誰かに紹介したり、自慢したりする機会ってなかなかないですよね。
そんなオフラインで共感しにくい事柄も、ネット上で名詞化することで、共感を得ることができる。
つまりハッシュタグとしては有用である。
しかしハッシュタグ言葉は、オフラインで使うと話が余計にややこしくなることも多いです。
「ミニマリスト」も、大げさなイメージを抱いている人が少なくない。
だからオフラインでミニマリストを名乗ると、変な誤解を生んだりします。
でもさっき言ったように、基本的にプライベート空間で行われる「ミニマリスト」なので、本来は別に(オフラインで)名乗る必要もなければ、逆に他人にとやかく言われる筋合いもない。
ハッシュタグ言葉をオフラインの場面で使ってしまったがために起きた不運な事故が、けっこうあるのではないでしょうか。
「HSP」なんかもハッシュタグ言葉だと思います。
HSPは「繊細な人」と言われますが、その概念を紐解くと意外と定義が広い。
HSPだから大きな音や強い光が苦手な人なんだと思って話していたら、よくよく聞いてみると、趣味が大型バイクだったりする(笑)
「いやいや、HSPといっても色々あって…」
ハッシュタグ言葉を使うことで、なんだか二度手間になっている。
だったら具体的に苦手なことを説明してしまった方が早い場面もあるはずです。
「ヴィーガン」なのか「単に肉が苦手」なのか、そんなややこしい場面があんがい増えている気がします。
「ミニマリスト」も「HSP」も実はけっこう定義が広くて、便利な言葉なんですよね。
だからこそここまで広がったのだと思いますが、便利な言葉は乱用すると誤解を生みやすい。
特にハッシュタグ言葉は、オフラインの場ではSNSほど共感が集まりにくいです。
けれどSNSにどっぷり使っていると、その中のプロフィールゲームが当たり前の感覚になってしまい、ハッシュタグ言葉を日常的に使ってしまったり。
SNSとオフラインには必ずギャップがある。
そこに息づく言葉もそれぞれです。
いわばハッシュタグ言葉は、方言のようなもの。
SNSで生まれ、育まれていった言葉たち。
それは必ずしもあまねくすべての人に通じる言葉(言語?)ではない。
でもネット空間は、現実の地理ほど境目が明確じゃないから、ついついそれが当たり前に感じて使ってしまう。
「ハッシュタグ言葉」という分類をあえて用いることで、より上手なコミュニケーションをする手がかりになるのではないかと思います。
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