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ミニマリストの寝室(完結編)

クリスマス直前に、寝室に新しいベッドを入れました。
個人的に親しくしているサンタクロースがいるわけでもないので、自分で購入したわけですが。

ミニマリズム原理主義者からは「ミニマリストにべッドなぞいらん!」、あるいは、お洒落系ミニマリストからは「なんだか殺風景じゃない?」と、両方から非難をあびそうです。

何がなんでも物を減らしたい、とか、日本のワンルームマンションでよほどスペースが限られている、という場合は、寝袋だけでもいいかもしれません。

ただ、結論からいうと、フローリングにはやはりベッドです(ただしマットレスは不要)。私は実用性重視なので、当分これで行くと思います。

以前すでに書きましたが、考慮すべきは、

  1. フローリングの熱損失: 定番のフローリングは熱伝導率が畳より高く、熱損失が大きいです。床面積が広いほど、熱損失は大きくなります。素材は違えど同様のことは、大きなベッドにも当てはまります(大きいほど熱のロスが多い)。

  2. 床と体の温度差による結露: これは冬場など、温度差が大きいほど結露しやすく、ダニやカビの原因になります。

  3. ホコリの浮遊・堆積サイクル: ホコリは人が活動しているときは空中に舞っており、就寝中にしんしんと床に降り注ぎます。(もちろん、人が外出中も、ホコリが落ちてきて堆積する時間です)

これらを考慮すると、フローリングにマットレスや寝袋で「じか寝」するのは、ミニマリスト的には悪くはないでしょうが、プラグマティックに考えるとベストではないと思われます。私見ですが。

防寒対策:ベッドの上で寝袋が最強

私は今回、ベッドはシングルサイズのパイプベッドを買いました。以前の大きなベッドに比べると、かなりのダウンサイジングです。

冒頭の写真は真冬仕様の状態です。パイプベッドに、べニア合板、キャンピング・マット、大判の速乾性タオルを敷き、その上に寝袋とデュベ(掛布団)です。ホコリをため込むマットレスや敷布団は無しです。

ここ2、3日は冷え込んだので今は真冬仕様ですが、それまではデュベなしでも大丈夫でした。

ベッドのサイズが小さくなったのに加え、寝台が床から離れている上、寝袋を使っているので、これがもう感動的に暖かいです。寒い夜でも暖房を使用する必要もなく、瞬速で眠りにつきます。

正直、冬本番になるまえにベッドが届いてほっとしています。

寝袋は、冬を越したらクリーニング屋さんで丸洗いして夏場はしまっておく予定です。寒冷地なら、年中寝袋で、かけ布団を真冬対策として使うというのでもいいかもしれません。

あと、以前よりもベッドが小さくなったので、掃除が簡単になりました。むろん、ベッドがなかった7ヵ月間は、もっと楽でしたが。

でも、シングルベッドだと、クィックルワイパーを使えば余裕でベッド下が掃除できます(クィーンサイズのベッド下を掃除機を使って掃除していたときは、奥まできれいにするのに四苦八苦でした)。

夏場に床に寝る解放感と涼しさは捨てがたいですが、そうしたければ、ベッド横のスペースでじか寝すればいいだけです。

実際、寝室の半分は、スペースがガッツリ空いているので、ピアノでも置きたいくらいです。

ベッド購入の際の注意点

ベッドはフレームだけで、マットレスが付属していない物を買いました。

当初あったクィーンズサイズのベッドを断捨離して以来、移行期に買った合板やキャンピングマット、寝袋が、そのまま全部継続して使えているので良かったです。

ただ、反省点としては、新しいベッドのヘッド・ボード部分がシンプルすぎ。なんか病院のベッド並みに飾り気がありません。

ヘッドの部分が半円のアーチ形になってたり、花びらの形にデザインされてるパイプベッドもあったんですけど、なんかカワいすぎる気がしたんでこれにしたんですが、実際に部屋に置いてみると、確かにちょっと殺風景です。

良い点といえば、物が掛けやすい、というくらいでしょうか。
なので、ベッド購入の際は、ヘッド・ボードに注意しましょう。私の場合は引っ越さない限り、これでいくしかないですが。(引っ越したとしても、イギリス国内ならバラして持っていきそうな気がする。。。)

まぁそんなこんなで、なんかフツーの寝室に落ち着きました(自分基準)。

これで、たとえ寝ているうちにめでたく生涯を全うし、数日後に発見されたとしても、「え、寝袋で床に直寝ってこの人、どういう生活してたわけ?」と不思議がられずにすみます。一人暮らしだと、いろんなことを想定しなければいけません。

それはともかく、数ヶ月にわたる検証のかいあって、快適に年が越せそうです。

年明けには、自分の研究論文がインパクト・ファクターで英語圏トップ(ということは国際ランキングでトップ)の学術誌に、10本くらい立て続けで受理・出版される、くらいの景気のいい初夢が見たいものです。

それでは皆さん、良いお年を。

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