ホコリ対策：捨てるべきはマットレス

ミニマリストで、マットレスをじかに床に引いている人が多いですが、私はあれがどうも受けつけられません。

「自分、寝袋で床に寝てるやん！」と読者から速攻でツッコミが入るであろうかと思いますが、これは現在どうするか検討中です。

マットレスを床に直引きすることの何が問題かというと、ダニ、ホコリです。（あと、就寝中の湿気・結露によるカビのリスク）

同じ理由で、カーペット敷きの床に寝る、というのも、個人的にはちょっと無理な行為です。もしうちがカーペット敷きの住まいだったら、私は寝袋で床寝などという暴挙には先ず出ないです。

とくに、イギリスの住宅では、室内でスリッパに履き替える率は日本に比べると段違いに低いので、新築でもない限り、カーペット敷きの床には座ることすらためらわれます。（私が潔癖すぎるんでしょうか）

「ホコリを出さない」というふれこみで売られている人気のエアリーマットレスも、あれはホコリを出さないだけであって、ホコリをめっちゃ吸います。

そして、ホコリのあるところにダニは必ずいます。まぁ、人間が住むところにはダニは必ずいるんですが。

うちの実家では、姉が以前エアリーマットレスを使っていて、「中にたまっていたホコリにびっくりした」と言っていましたし（もっとも、うちの実家はホコリっぽいんですけど）、ネットでも同様のことが報告されています。

また、「丸洗いができる」ということは、定期的に「丸洗いをせねばならない」、ということです。

マットレスこそ断捨離すべし

また、マットレスや布団を、たたんで床の隅においておくのって、どうなんでしょう。

これもまた、ミニマリストでやっている人が結構いるような気がするんですが、フローリングの隅って、一番ホコリがたまる場所です。

ホコリがたまりやすいフローリングの床に寝具を置きっぱなしとか、キレイ好きの私にはあり得ません。

たとえマットレスを立てて置いたとしても、床に接触しているわけですから（それも部屋のすみ）、マットレスにホコリを吸わしてダニを培養しているようで、なんとなく嫌です。

「うちは全然丈夫だけど？」という方もおられるでしょうが、それは、外に現れないだけで、マットレスを床に直引きしている場合は、かなりの確率で製品内部にホコリがたまっています。そして、くどいようですが、ホコリのあるところにダニはいます。

もし部屋にホコリが目立たないようであれば、それはマットレスが吸い取って、ホコリを中へ取り込んでいるからかもしれません。

生活している以上、ホコリは毎日でます。これは、フローリングを毎日掃除している方には明白だと思います。

マットレスからホコリを除去するには、それこそマメに丸洗いしたり、あるいは掃除機やらマットレス・布団クリーナーやらの余計な電化製品が必要になってきます。

私がマットレスを避け、板を寝具として使う理由のひとつはこれです。

思うに、「畳に布団を敷いて、毎朝、押入れの上段に上げ、定期的に干す」という日本の伝統的なやり方も、「ベッドフレームにマットレス（敷きっぱなしになりがちだけど床から離れている）」という欧米式のやり方も、両方とも、それなりに理にかなっていると思うのですよ。

でも、徹底的にホコリ対策をするなら、ホコリがたまりやすいものを減らすのが一番です。

それを考えると、断捨離すべきは、ベッドフレームよりも、むしろマットレスなんじゃないでしょうか。

マットレスを愛用されている方々、ご一考を。
(→こちらの記事もどうぞ「平床寝台のすすめ」）