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ミズガメバーさんの恩返し

カメバ―さんは

なわけなのですが…

ミズガメバーさんは、「トルストイです」という青年の声に反応していたのでした。「えっ?トルストイ?」

そして

真の幸福は、常にわれわれの手中(しゅちゅう)にある。それは影の形にそうごとく、善なる生活に付随する

というトルストイの言葉に結びついたのです。手の中にあったのは、桃が並んでいる箱でした。

先生はおっしゃっていました。
「幸福とは、どこかにあるのではない。
自分の心の中にあるものだ。
どこからか、やって来るものではない。
自分で築くものである。」

共グモさんが言っていたことを、思い出したのです。

共グモさんが先生の言葉を伝えてくださらなければ…ミズガメバーさんに進化することは出来なかったのです。「恩返しをしなくては…」と、ミズガメバーさんは、せっせと桃を運ぶことにしました。


他イクツさんは、「たしか…に」と思いました。

という字は…国構え(くにがまえ)の中にきいが入っています。それを、で支えているのです。心がなくなってしまうと…恩にはならないということなのですね。

(終わり)