ワガママな食生活との調和を模索する。
こんばんは!
夕飯のチヂミを焼こうとしたその瞬間、コンロの電池が切れたので慌ててコンビニに単一アルカリ電池を買いに行きました。コンビニってほんと凄いな、と感動しています。中窪です。
今回のテーマは、「町内近隣でのオーダーメイド」のワケについて。
地域世帯kitchenの話題は本日で一旦一区切りとなりますので、目を通して頂けたら幸いです。
"ワガママさ"こそが鍵。
この地域の単身世帯は、食生活による健康不安を抱えている人が多いのではないか?
地域世帯kitchenという名前に至る前、このように立てた仮説を基に、「それなら栄養のある宅食サービスは需要があるかも」とヒアリングを重ねていました。
しかしヒアリングを始めてすぐ、あれれ、となることが。
「自分の食生活が健康に良くないってのはわかっている。でも、栄養あるってわかってても、好きな物じゃなきゃ食べたくない。好きな物を好きなように食べたい。」
それは予想に反して(、というか追加して)"栄養も摂らなきゃだけど、時間もお金も節約もしなきゃだんだけど、好きな物を食べたいんだ!"という、わがままな食生活へのニーズが浮かび上がってきたんですね。
正直、ヒアリング結果をまとめながら、「ま、まさかこんなにわがままだとは…」と女将とちょっと頭を抱えました。ちょっとです。目算が甘かった。
だけど、落ち着いて考えてみれば、その"わがまま"に見える部分こそが人間らしい欲求、つまりニーズの鍵なのでは?ということで、そのわがままさをなんとかしていこう、という方向へと進んでいきました。
自分の好き嫌いを知って、作ってくれる。
…って、めっちゃ幸せで嬉しいことだなあって思うんですよね。だから、これ、わたしは凄い好きです。
これは、話が進み、"半オーダーメイド" という案が出てきた時、わたしが女将に言った言葉です。
半オーダーメイド制に関して、「好きな物を好きなように食べたい」という欲望を叶えられる、という価値はもちろん大きいけれど、ここにもこのサービスの重要な価値があるのではないかな、と個人的に思っています。
〇〇が食べたいから買って食べる、お店に行って食べる。
そうやって自分で好きに選べる自由も楽しいし、それも幸せだし、私自身もその幸せを享受して生活をしているのは事実なのだけれど、「誰かが自分のことを考えて作ってくれた」ご飯がもたらす幸せ(≒価値)はまた別モノとして十分に価値があると感じているからです。
ちょっと語弊があるかもしれないけれど、(ある程度の)わがままを聞いてくれる、って嬉しいじゃないですか。みたいな。
もしかしたらそれは、今までの店舗営業でもチラホラと聞こえていた "結のごはん(≒女将のつくったごはん)が家でも食べたい" というお客さんの言葉とも繋がるところかもしれません。
リアルに顔が見える関係から。
当初の計画では対象地域を浜通り(福島県東部の太平洋沿岸地域)としていたのですが、結果的にはまずは楢葉町近隣町村から、ということになりました。
一番には、都心と違って一軒一軒の距離が離れているため大変になる配達の問題が大きいのですが、「提供者・お客さん側の両者が安心感をもって好き嫌いを把握・対応できる範囲」はそこまで大きくは出来ないね、という判断も関係しています。
もちろん収益を上げていくことを一番に考えるなら、そりゃあ人数が増えるに越したことは無いですが(小声)、でも本来の目的とニーズと、サービスのコンセプトを第一に、まずは「20人世帯」を大事に作っていくことに奔走していきたい。
そして段々と、結のはじまりだけじゃない、世帯数(この近隣地域での他のお店が持つ世帯)が増えていったらいいなあ…なんて思い描きながら動いておりますので、みなさまどうぞ温かく見守ってくださればと思います。
今週のターン最終日にしてなんだかまとまりがなくなってしまいましたが、以上です。
本日もここまで読んでくださりありがとうございました。明日がお休みの方も、そうでない方も、ゆっくり寝れますように。
【本日のいちまい】
いつぞやに行ったアクアマリンふくしまで撮った一枚。
ゴマフアザラシです。たぶん。
浜通りの魚をいただきます