ネムネム島漂着日記#1
明日からアルバイト。
行きたくないなあ~と思う。
半年間無職して、このあいだ行った職場は一日で辞めた。
ずっとグータラな生活をしてきたわたしにはハードすぎるところだった。
部屋でクーラーを付けて、ごろごろしていたらうっかり寝てしまった。
昼寝から覚めると、ここは…どこだ?
よくわからないが目の前は海。
わたしは砂浜に横たわって、かる~く砂まみれになっていた。
口に入った砂をペッペッと吐き出す。
向こう側にはなんだか小さな島が見える。
……え?
手元を見ると、これは、自分の手ではない。
お腹を見ると、白っぽい色に濃いグレーのまだら模様が入っている。
あれ?アザラシか?アザラシになってる?
それから早3ヶ月。
全然もともと住んでいたところに戻れる兆しがない。
暇潰しがてら、人間だったころの生活を思い出して書いたり、島での暮らしを記録したりすることにした。
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