めざすのは、話したくなるフライヤー。
デザイナーさんのお仕事
企画を思いついて大切な要素が整ってくると、フライヤーのことを考えはじめます。
数年前まで、ディレクションのみを担当し、デザインはデザイナーさんにお願いしていました。
デザイナーさんから出てくるアイデアにはいつもオドロキがあり、脳にしまってあった企画を「こんなに立派に育ててもらえた」喜びは替えがたく、大好きな瞬間です。
フライヤーデザインはじめました
しかし、ある時から、デザイナーさんに頼まずに制作も自分でやる必要がでてきました。
illustrator や photoshop は web design のために習得していたので、できないことはない。かもしれない。考える時間はなくとにかく始めました。
イラレを学んだ10年前より、ソフトはかなり使いやすくなっています。web検索すれば、たいていのノウハウも教えてもらえる!
すばらしい時代になっていました笑。
フライヤーは企画そのもの
デザイナーさまがしてくれていたように、二つ三つ、デザイン候補を仮制作することまでは、出来ません。能力が...。
一つのテイスト到達するまで、ひたすら粘り、その間に、やりたいことの本質について話し合う機会をふやすことでカバーします。
なにに目がいく?散歩で観察する目線
デザイン作業が、大変ながらも、楽しいなあと思えるのは、お手本があちこちにあるところ。
煮詰まると散歩にでて、自分がどんなものに目線を移すか、自分の目の行く先を観察してみます。
はっ!としたら写真を撮り。
気になるけど、次の行動に移るだろうかと考える。
手書きで小さく「臨時休業」と書かれた貼り紙は、かなりの確率で人が近づいていくのを見かけます。手書きの貼り紙、人気だなあ。。
こっそりのぞくフライヤー
ホールコンサートを企画をしたときのこと。
未来のリスナーさんは、どこに興味をもってくれるのかを観察しようと、ロビーのフライヤーコーナーに佇みました。
フライヤーラック前を通る人の目線を観察していると、意外なことがわかるので欠かせません。
え、そっちなの?!
皆さんが手にとるものは、美しさや見栄えの良さとは関係ないともいえました。少なくとも、あのラックには。
ときどきディレクションしたフライヤーを目立つところに移動させ、観察をつづけてみますが、取ってもらえないときは何をしてもダメでした!
仲間にはいれるフライヤーへ
あれこれ試し、観察し、いちばん嬉しい結果につながったのは、会話に参加させてもらえるフライヤー。
フライヤーが会話の仲間にはいることが出来たとき、フライヤーは旅にでます。手がのびて、一人から二人へ。その人たちから知らない誰かへ。
ねえ、これみて、と。
この瞬間に出会えると、初めて、このデザインは正解だったのかもしれない、とホッとします。
但し、フライヤーが生きるには、デザインのみならず、置いてもらう場所、見てもらうタイミングのデザインも必要ですね。
フライヤーは、やはり大切な企画の一部なのだと思います。
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