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「仕事じゃなくて趣味じゃん」から感じた、「ねば、べき」思考


「趣味起業」って言葉、聞いたことありますか?
私は、今年になって初めて聞きました。
今日は、「趣味起業という言葉にモヤっとしたら」をテーマに記事を書きます。

「仕事のことで悩んでいる」、「今の働き方でいいのかな?」「好きや得意を仕事にしたい」と感じている方の参考になれば幸いです。

趣味は自分のため、仕事は人のため

基本的に、趣味は自分のために行うものです。辞書には、「専門ではない、楽しみのためのもの」とありました。
それに対し、「仕事」は「生計を立てるための職業。相手に対して価値提供をすることで対価を得るもの」と書いてあります。

起業塾で習った言葉を借りるなら、「仕事は、他人にベクトルを向けるもの」です。

趣味と仕事は、それぞれ向いている方向が違うもの。
このことから、私は、「趣味起業」という言葉に違和感を覚えます。

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「仕事じゃなくて、趣味じゃん」

先日、SNSで、ある人のやりとりを見ていて、心がざわつきました。
Aさん(仮名)が、Bさん(仮名)のサービスについて、「〇〇〇って、仕事じゃなくて、趣味じゃん」と言っていたからです。
モヤっとしました。

人の仕事について、
「仕事=人にとって価値あるもの」ではないと言い、
「趣味=自分のためにやっているもの」と言うのって、どうなんだろう?

私は、好きじゃない。

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その「ねば」思考、コワイです。

もう一つ、私が最近感じていることがあります。

今、社会は大きく変わっていて、家族の形も様々です。(同性パートナー、核家族、別居婚、事実婚、週末婚など)

それはつまり、生き方そのものにも多様性が生まれているとも言い換えられます。パートナーとのあり方や、家族との関わり方が、一人ひとりの生き方に大きく影響するからです。

昔ながらの「家庭」像は、多くの人に当てはまらなくなっている。にも関わらず、昔の価値観を引きずっていたら、どうなるでしょうか。

例えば、典型的な昭和型家庭像である、「男は外、女は内」という言葉。

本人もパートナーも昭和型家庭像を望んでいて実践しているならば、本人たちの幸せの形なので、私が口を出すことはありません。問題は、自分の価値観を人に押し付けるタイプの人です。

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「価値観の押し付け」は、コワイです。

「男女の役割」といった、「The 昭和」な価値観だけでなく、

働き方や、「仕事をする人間としてのあり方」についても、そう感じます。

「仕事とはこうでなければならない」「仕事はこうあるべきだ」と、誰かに自分の価値観を押し付けてしまっていないでしょうか。

自分の信念や信条として「ねば」「べき」を持っていることは、別にいいのです。ただ、それを人に押し付けたら、厄介なことになります。

大きな目で見ると、社会全体を生きづらくしてしまうような気さえしています。

自分の物差しでしか他人を測れず、人を批判するような「ねば、べき」思考は、息苦しい。


自戒をこめて。



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