小説:【心情】‐『水水水水氷水水水水』
彼を見つめていると 心の中でぽちゃんと小さな音がする。
ただ遠くを見つめて漂うように
何処へ行くのかも、
何処を夢見ているのかさえも
分からない…でも、
目の前に広がる海をこの手でそっと包み込みたくなる。
無口で不器用で、それでいて私の言葉に耳を傾けそっと優しく笑う彼に
ずっとずっと寄り添っていたいと。
小説:『水水水水氷水水水水』
お腹がすくと勝手に自分でお腹を満たし、眠くなると いつの間にかそっと寝息を立てている。夢中になってキャンバスに向かい合っているかと思うと