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最終日、屋久島パワーが腑に落ちた。





カメと人間は一緒だったんだよね

こんな一言から始まった。



屋久島に来てからウミガメに熱中し始めた友達が、
亡くなったカメの解剖に立ち会ってきたという。


「なんとなくだけど、カメには少し違う色の血液が流れているのかなって思ってた


そしたら人間と同じ、真っ赤な血液だった。


人間と同じ、頚椎が7個あって、肺があって、腸があって


人間と全く一緒だったんだよ。

体がカメか人かの違いがあるだけで、
中身は一緒なんだなって思った。


カメの体って背中が硬くて、丸くて、
本当に、入れ物って感じがした
体はただの入れ物なんだなって思った。」






自分のことを宇宙人だという彼女は、
確かに感覚が少し人と違うようで、
わたしはいつも彼女の話に夢中になった。




「みんな同じところから来ているんだと思う」


そう言いながら、両手で空中に円をかく


愛の世界。
私たちみんな愛の世界から来ているんだよ。



最初赤ちゃんの頃は、みんな100%愛なんだけど、
いろんな経験をして、余計なものがついたり、愛がの量が変わったりして
人それぞれ少しずつ変化するけど、

結局、最後はみんな、愛の世界に戻るんだよ。」







みんな同じ100%の愛を持って生まれてきて、愛の世界に帰る、かぁ。








「めっちゃいい話してますね」

「いいBGMみたいな感じでした」



私たちは2人でモーニングを食べていて、
隣に1人で座っていた男性が、そう話かけてきた。





私は彼女とその男性に聞いてみた。


「じゃあどうして合わない人がいたり、
愛の世界から来ているってわかっていても、理解できなかったりするのかな。」



男性「人にはそれぞれ生きている層があって

例えば地下鉄と高速道路みたいに
交わらない層もある。


合わない人がいてもどちらかがおかしいってことではなくて、ただ層が違うってこと。


交わらないってだけの話。」


彼女「だから立ちむかう必要ないんだよね」



男性「逃げるのがいけないことと思うのって人間だけなんですよ。


猿も鹿もカメも、人がいたら当たり前のように逃げる。


逃げることは動物の本能なのに、
人間だけが逃げることをしなくなっている。



歴史の流れ的に、
にげない、立ちむかうっていう男性的な時代が昔はあって、
逃げてもいいじゃんの女性的に変化している背景があるけれど、
それは歴史がそうなっている結果なだけであって
自分の世界では自分の感情が全て。


逃げたいって思うことも、逃げたくないって思うことも正解。


だから逃げることは悪いことじゃないです。


魂を表現したものが感情だから。
だから、自分の感情が正解なんですよね。」



ほおおおお。面白い。
録音してメモしたいくらいに、
すごい話をしている気がした。




彼女「解剖をみさせてもらって、カメも人間も中身が同じだと思ったら、少し気が抜けたんだよね。


人間が少し下に下がって、
人間とカメが同じラインなったというか、
生き物としての同じ立場に帰ったような感じ。」


私「たしかに、
人間がカメを観察して、保護してって
ちょっと優位に立ってたようなイメージ。
それが、同じ生き物ってラインで見えたんだね。」


男性「カメもこちらをみている。
海から顔を出して、光が少しでもあれば産卵しに上がっては来ないし、
海で泳いでたら一緒に遊ぼうって真似してきたりしますよ。めちゃくちゃかわいいですよね。」



私「カメも人間のことを見ているんだなぁ。
カメも人間も同じかぁ。おもしろいね。
じゃあ、植物は?」



彼女
植物は100%愛だよ。
愛そのものなんだよね。」



男性「森にいたら、植物同士が会話しているのがわかる。
人とは周波数が違うから、普通にしていたらわからないけど、
森の周波数に合わせると植物の声を感じられます。

屋久島の山は全て岳とかきます。

大きさが大きいからってのもあるけど、
存在が大きいんだと思います。

山の山頂にはそれぞれ祠があって、
地元の人はそこにのぼると、
ものすごい深いおじぎをするんです。

それをみて、鳥肌が立って、泣きそうになったんです。



山にいくというより、行かせてもらってる。
島に住むというより、住ませてもらってる。
そんな気持ちですね。」





彼女「そうそう、だからね、人の外側を通して中身を見るってことなのかなって。


魂とか、気持ちとか。


外側ってみんな違うしわかりやすいけど、大事なのは、中身だよね。


その中身はどうやったらわかるかっていうのが、フィーリング、感覚だと思う。


感性とか、感じとるとか。」


男性「屋久島って目に見えないものが如実に現れていて、はっきりしているから、

だからそれを感じるために、人はここに来ているんだと思う。」









時間がきたので最後に3人でハグをして、お別れした。










- - -



(その後のわたし)


屋久島にパワーがあるっていうのは
きっとこういった
物事の中身を感じられることなんだろうなあ。



よく自分の心地いい場所を探したりするけど、
わたしが好きな場所は、人がいない場所でも、景色がいところでもなく、
自然に近い周波数の場所を探していたのかもしれないなあ。



そういえば森の中にいて、その中に溶け込みたくても
そうなるには時間がかかった
それだけ人間は、自然界と違う時間軸をつくりだして、その速い時間の中で生きることに慣れてしまっているのかもなあ。



いまの世間のことを否定的に思っているようだけど、そうではなくて
こういったことを考えられるのは、人間に与えられた思考であって、人間にしかできないことなんだろうなあ。





このいちにちがなかったら
もう屋久島にくることはなかったかもしれない。
それほどに、これまでの体験の総まとめとなる出会いだったし、屋久島のいろんなことが腑に落ちたなぁ。



彼女に出会えたことも、たまたま男性に出会えたことも、前日のフェリーが欠航したことも、
全て必然だったとしたら、、、、



わたしは自然を、自分を、まわり愛するには
充分すぎる贈り物をもらいました。














伝わるかな。
どうかな。
また何回も読み返して、編集します。🌱








明日こそ屋久島からでます😊










min.。



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