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はじめてのお遣いと料理と星空と。


インターン最初の「仕事」はカレー作りでした。

その辺の市場で買った野菜と鶏肉に、イオンで買ってきてもらったカレールーで日本によくあるカレーの出来上がり。
プノンペンにはイオンがあります。そのうち行くと思います。
そして餞別にともらってスーツケースに詰めてきた出汁が大活躍。
あごだしカレーと昆布出汁カレーを作ってみました。  

市場で買った鶏肉は、頭、内臓、羽と足はとりあえず切り離しましたー!って感じの塊だったので、これもいい出汁とれそうだ、と思い立って別の鍋に入れて、市場のおばちゃんがおまけでくれたネギも入れて、鶏ガラスープにしてみる。

食べてくれた皆さんからご好評いただきまして、良い仕事したな〜と達成感でいっぱいでした。


夜、宿舎の屋上に出てみたら思わず歓声を上げてしまうほどの満点の星が雲間からのぞいていた。

広い空。涼しい風。満点の星。どこからか聴こえてくる楽しげな音楽。
遠くのお寺や山に明かりが灯り、暗闇の中でそのシルエットが浮かび上がる。

来れてよかった。
生きててよかった。

「いつになったら海外に行けるんだ」と泣いた日が懐かしい。

壊れた夢のかけらたちを抱きしめて歩き続けた先に、この景色があったんだね。

不器用な自分の、シナリオ通りになんかいかない人生を、受け入れながら生きていく覚悟。ゆっくりと、でもしっかりと胸に刻んでいきたいと思った。


ふつふつと、言葉が心の奥から湧いてくる。
そんな星降る夜だった。

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