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英語のリスニング能力を高めたいエンジニアのみなさんへ

この記事に書いてあること

エンジニアのみなさん向けに、英語のリスニングの勉強方法を1つ紹介します。
同じ会社のエンジニアな方々に、「英語どうやって勉強したらいいですか?」と聞かれることが度々あったのが、今回の記事を書いたきっかけです。せっかくなので公開の記事にしてまとめられたらな〜と思ったので、note使ってみました。

このnoteを書いているひと

ITの会社に勤務してます。前職は翻訳会社で働いていて、英語と日本語で翻訳業務に携わってました。現職でも会議の通訳や資料の翻訳などすることもあります。よろしくどうぞ。

学習に使う教材

IT界隈の方々むけに個人的におすすめなのは、海外カンファレンスでの講演やパネルディスカッションです。
おすすめな理由としては、
・内容についての知識があるので、会話の文脈が把握しやすい
・実際のお仕事の場で話されているものなので、そのまま現場で使える単語や言い回しに出会える可能性が高い
からです!
海外ドラマなどでも勉強はできるのですが、表現がカジュアル過ぎたり、職場で使うにはよろしくない言い回しが使われていることも多いので、日常業務に活かしづらいこともあります。みなさんご自身の「ビジネスの現場」に近いもののほうが、直接お仕事に活かせる内容が多いためおすすめです。というわけで、実践に近いものを使って学んでいきましょー。

海外カンファレンスですが、ググるとYouTubeなどで配信されている事が多いです。この記事ではGoogle I/O(グーグルさんの主催のイベント)でのセッションを使っていきます。Googleさんが公式で日本語の記事にしてくれていて、日本語でも内容が確認できるのでとてもおすすめです。リンクは👇に貼ってます〜。

本題: おすすめ学習方法

5つの手順で進めていきます。順番に説明しますね。
始める前に、必要な道具の準備だけしておきましょー。

・PCやスマホなど、動画が再生できる環境
・メモができるもの(メモするのは紙のノートでもPCでも、後で見返して確認できれば何でもOK)

それでははじめていきます〜。

(1) 英語音声+字幕なしで聞く
まずは英語音声だけで聞いてみましょー。日本語の解説はまだ読まないでくださいね。
👆で紹介した動画は全部で40分ありかなり長いので、冒頭の1~5分くらいできりの良さそうなところまで聞いてください。
この際に、以下の点に気をつけてください。

・1回目は内容が途中でわからなくなっても、動画を止めたり巻き戻したりせずに聞き続ける。話されている内容は一言一句すべて追おうとしないで、なんとなく「〇〇の話してるなー」くらいで追えればOK。
・聞いてわからない箇所が出ても一旦忘れて、次にまた話している内容がわかるところまで待ってみましょう。
・内容わからなくなってからも聞き続けたけれども一向に内容がわからなくなった場合は、一旦ストップして(2)に進みます。

(2) 聞いた内容を要約してメモする
話されていた内容をざっくり、箇条書します。三行で説明するイメージです。以下、冒頭1分で話された内容をまとめてメモしてみました。

【メモ例
・Chromeチームの方々から、Chromeの新しくなった点についての講演。
・Chromeができて10年、Googleができて20年、Webの誕生から30年の記念の年になった。
・Webについてのビジョン=「あらゆるものがあらゆるものに繋がることのできる空間」

(3) 英語字幕をつけて聞く
YouTubeの字幕をオンにして動画を見ます。

※字幕の付け方(PCの場合)
動画の設定ボタンから「字幕」をクリックします。
「英語 - CC(English)」を選びます。

その1スクリーンショット 2019-11-10 15.26.12

その2スクリーンショット 2019-11-10 15.26.32

字幕をつけた状態で、同じ箇所を繰り返し複数回見ていきます。
1回目は不明な点があっても途中で止めず、区切ったところまでは通しで全て見ましょう。
2回目以後は、聞いてわからなかったところや表現があればその都度、動画を止めて内容を確認します。辞書を引いたりググって調べたりしましょう。
字幕をつけて内容を確認したら、(2)でまとめたメモを更新します。その際に、最初にメモした内容を残しておくように追記します。

【メモ例
・Chromeチームの方々から、Chromeの新しくなった点についての講演。
・Chromeができて10年、Googleができて20年、Webの誕生から30年の記念の年になった。
・Webについてのビジョン=「あらゆるものがあらゆるものに繋がることのできる空間」
→1989年にTim Berners-Leeさんによって提唱されたもの。

(4) 日本語で内容を確認する
最後に日本語でも内容を確認して、(3)までの自分の理解があっていたか、異なっていたかを確認します。異なっていた場合は表現をメモします。

(5) わからなかった箇所の振り返り
メモを見返して、自分が👇の①〜③のどれに該当したか確認しましょう。

①英語音声+字幕なしで全て理解できた。
②英語字幕なしだとわからない箇所があったが、英語字幕をつけて聞くと、知っている表現や単語だったので理解できた。
③英語字幕を見たところ、知らない表現や単語が出てきた。辞書などで調べることで内容が理解できた。

もしも英語音声のみで聞くとわからない箇所があった場合は、②、③のどちらで引っかかったのかをメモして記録しておきましょう。

ここまで説明した(1)〜(5)の作業を、動画の最後まで繰り返してみてください。終わったら(6)へ進みます。
なお、1日で全部を終わらせる必要は全然なくて、無理なくちょっとずつ、1週間でも1ヶ月でもかけて時間の空いたときに進めてください。「全部はちょっと長いな…」という場合は、半分でも4分の1で結構ですので、しんどくなったり飽きたりしたら次に進みましょう。無理せず続けるのがとっても大事です。

(6)自分の課題点の分析
ひと区切りごとに、(5)で①〜③の番号をつけていってもらったと思います。
全体を通すとどの番号が多かったか、確認してみましょう。

①が多かった場合。問題なし!完璧です、さすが。わからなかったところだけメモしておきましょう。

②が多かった場合。単語や表現はよくわかっているのですが、どう発音されているのかが掴めてなかったみたいです。「なるほど、この単語はこうやって発音されるのね…!」というのを確認して、次からのリスニングの役に立ててくださいな。

③の場合。今回は「聞く力」というよりも、単語や表現が原因でリスニングが難しかったみたいです。知らなかった表現、単語はメモしたりして残しておきましょう。リスニングの勉強もしつつ、基本的な単語は市販の単語帳などで定期的にみなおしましょう。単語帳はいくつも購入するのではなく、一冊を何度も繰り返し読み直すのがおすすめです。

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おまけ 全部おわったあとの振り返り
せっかくなので、同じ教材をスピーキングの練習にも活かしましょう。おすすめなのは、実際動画で話されているのを読み上げて、動画のなかで話している人たちの真似して声に出してみることです。自分が壇上に立っている気持ちで話してみましょうー。
字幕を見ながら真似して話してみたり、手元で文章にしてじっくり読んでみてもいいかもですね。

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今回はエンジニアの方に向けてという形で書きましたが、勉強のやり方自体は他の分野でも応用できるものだと思います。
たとえば、TOEICのリスニングの点数を伸ばしたい場合、教材をTOEICの試験対策のものにして勉強いただくと🙆

今後も機会があれば折をみて英語の勉強法などnoteに書いていこうと思います。
何卒ご贔屓にお願いします。

#英語 #英語学習 #英語勉強

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