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【第2回】海外ドラマを見ずして、エンタメは語れない

海外ドラマファンのためのマガジン第2回

エンターテインメントにもカテゴリーがあります。映画、本、アニメーション、演劇などは、人気があり「文化」と呼べるレベルにまで高まっています。

どのジャンルも大好きですが、なぜか海外ドラマは、これらのカテゴリ―と比べると、人気&知名度がまだまだマイナーな気がします。

アメリカのドラマ界は今、文化の最先端にいます。なぜなら、既存のドラマ制作者だけでなく、映画、本、アニメーション、演劇の世界で活躍してきたトップクリエイターたちがドラマの世界に入ってきて、作品を作っているからです。

世界最高峰のクリエイターたちが、ドラマの世界に集結していると言っても過言ではないのです。彼らはとてもクリエイティブで、忖度しないし、挑戦的です。

壮大なスケールの物語を、最先端の技術を使い、魅力的な役者たちと共に映像化したドラマがあります。『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-2019)

現在の英国君主、エリザベス女王の私生活を忖度なしで、赤裸々に描くことも可能です。『ザ・クラウン』(2016-継続中)

スティーヴン・キングの小説の舞台となる架空の町を、複数のドラマを通してビジュアル化することに挑戦しています。『キャッスルロック』(2018-継続中)

以前、知人に「なぜ、海外ドラマを見ないの?」と聞いたことがあります。彼女は、「登場人物が多すぎて、名前を覚えられないから。」と教えてくれました。

確かに、登場人物は多いです。しかも、キャラクターの背景が複雑なので、人物相関図が把握しずらい💦。

だけど、そこが面白いのです。

海外ドラマあるあるですが、登場人物が多すぎて、「あんた、だれだっけ?」となる。時間軸が飛んでいるのに、いちいち説明しないので、今どの時代か分かりにくい。難しい専門用語がバンバン登場する。

1度見ただけでは完全に理解できない。言葉の意味を調べます。簡単じゃない。頭を使います。

「今のシーン何だったの?」とリピートしまくり、「は?今なんて言ってたの?」とメモしまくります。その複雑さが魅力なのです。

これが、映画の話になると、込み入った世界観を難解に演出しているとなれば、「一筋縄ではいかないアート映画だ」ということで評価が高まります。

アニメーションでも、ややこしい性格のキャラクターが登場すれば、「魅力的なキャラ」となり人気がでるでしょう。

そういった各カテゴリーの魅力的な要素は、海外ドラマ界には、常識のように落ちています。

「俺は、お前の右足じゃない!」

と、右足が歩くことを拒否したらどうしますか?

『ツイン・ピークス The Return』(2017)のワンシーンです。衝撃的に意味不明ですが、とてつもないクリエイティビティを感じます。

海外ドラマの世界には、単純に楽しむコメディからクリエイティブなアート系作品まで、さまざまなジャンルがそろっております。制作しているのは、世界最高峰のクリエイターたちです。

海外ドラマを見ずして、エンタメを語れますか?

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