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【第52回】ゼンデイヤ驚きの受賞ほか、バーチャル開催の第72回エミー賞3つのサプライズ

【海外ドラマファンのためのマガジン第52回】

無観客の会場に向かってしゃべるジミー・キンメルの映像が流れたときは、寂しさを感じました。

コロナ禍のために、いつものマイクロソフト・シアターではなく、ステイプルズセンターで行われた第72回エミー賞
日本での生中継がなかったのも寂しいですが、すこしでも臨場感を感じてもらうために、YouTbue映像を入れてお届けしていきます。
※日本では、授賞式の模様を9月26日(土)23:00~25:30FOXで放送。

まずは、ジミー・キンメルのオープニングトークから。

「世界的パンデミックが起こり、町はロックダウン。どこにも出かけられないという状況下で、気づいたことがあります。テレビが身近な存在だということに。」と、語るキンメル。

最初にステージに登場した時は、客席にスターたちが並んでいますが、これは過去の映像の合成です。
実際の無観客の映像に切り替わる時に感じた寂しさは、一生忘れないでしょう。

今回は、候補者たちは自宅などに待機して、カメラを配置して中継を行っています。在宅での参加者には、中継セットを送っているようです。固定カメラにして極力ソーシャルディスタンスに配慮した中継方法でした。
メディアの受賞者へのインタビューもオンラインで行われています。

それでは、今回のエミー賞でのサプライズを挙げていきましょう。

サプライズ①『シッツ・クリーク』コメディ部門で完全制覇

作品賞『シッツ・クリーク』
主演男優賞ユージン・レヴィ『シッツ・クリーク』
主演女優賞キャサリン・オハラ『シッツ・クリーク』
助演男優賞ダニエル・レヴィ『シッツ・クリーク』
助演女優賞アニー・マーフィー『シッツ・クリーク』
監督賞ダニエル・レヴィ&アンドリュー・チヴィディーノ『シッツ・クリーク』
脚本賞ダニエル・レヴィ『シッツ・クリーク』

7つの賞でコンプリートを達成!史上初なのでは?
ファイナルシーズンを惜しむ声が高く、アメリカでの人気も知っていましたが、まさか『マーベラス・ミセス・メイゼル』が1つも取れないとは思わなかった。
受賞確実と思われていたアレックス・ボースタインまでもをアニー・マーフィーが抑えて助演女優賞を獲得しています。
『シッツ・クリーク』チームは、7カテゴリ―すべてにノミネートされているので、会場を借りて集結していたようですね。

なんと映画化もあるかもしれないとダニエルが明かしています。

動画では、コメディ部門作品賞の紹介を、ズーイー・ディシャネルやモーガン・フリーマンがしているのも見どころです。

②ジェニファー・アニストンが『フレンズ』を呼んできた

今回、『ザ・モーニングショー』で、ドラマ部門主演女優賞にノミネートされているジェニファー・アニストンがセクシーなガウン姿で登場。

自宅からの中継に、「一緒に住んでる」ということで『フレンズ』(1994-2004)のレイチェル、モニカ、フィービーの3ショットが登場。

途中で男性も登場し、チャンドラーか?と思ったら、ジェイソン・ベイトマンでした。ジェイソンは、オープニングにも登場して笑いを取って去っていきました。

今回のエミー賞では、ジェイソン・ベイトマンと、ジェニファー・アニストンが、ジミー・キンメルのお笑いのアシストをしています。

③ゼンデイヤ本人も驚きの主演女優賞受賞

リモート中継の良さが一番現れたのが、主演女優賞を獲得したゼンディヤの発表シーン。

家族と、スタッフに囲まれた中での喜びのスピーチは感動を呼び起こしました。
今回、主演女優賞は誰が受賞してもおかしくないほど本当にみなさん魅力的で、正直、候補者はみんな「エミー賞は自分に廻ってくるかも」と思っていたと思います。

特に、『オザークへようこそ』のローラ・リニーは、前評判からも自信があったと思うし、『キリング・イヴ』のサンドラ・オーも、去年は相棒のジョディ・カマーに持っていかれて残念だったから、今年こそはという気持ちがあったと思う。
ジェニファー・アニストンも『ザ・モーニングショー』の評価が高く、本人的にも新境地を開拓した役柄だったから思い入れはあるはず。
そういった感情を発表前の表情から感じました。

ところが、一番サプライズともいうべき、ゼンデイヤに賞が渡りました。
悔しい残念な思いもありますが、彼女と家族の喜びぶりを見て、他の候補者たちも少し涙ぐんでいるようにも感じます。(これはお見せするべきだと思って、スクショしちゃいました)
動画でもぜひ確認してください!

イギリスの二人、ジョディ・カマーとオリビア・コールマンは、中継セットをもらっていないのでしょうか?自宅での顔を見たかったのに残念。

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おまけ 防護服の人の謎

リモート中継となった今回。最初にお伝えしたように、候補者には中継セットが送られて、固定カメラをセッティングしています。でも、だれが受賞者なのか、事前には伝えないというアカデミーの方針だったので、受賞者にはエミー像を贈れないのでは?と思っていました。
実際には、シッツ・クリークの中継会場には、防護服の人が現れて、像を渡していたし、ゼンデイヤちゃんには、スタッフっぽい人が渡していました。

いったい、どうゆう仕組みなんだろう?と疑問だったのですが、コメディ部門主演男優賞候補者の一人、ラミ―・ユセフのアップした動画で仕組みが解明しました。

多分、候補者全員の自宅や集合場所に、防護服のプレゼンターが待機している。ゼンデイヤちゃんのスタッフぽい人は、発表されたらすぐ防護服の人から像をもらい、彼女に渡したんです。

惜しくもエミーを逃した場合は、ラミーの動画のような状態になります(笑)

第72回エミー賞結果

主な賞の一覧表

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プラットフォーム別(抜粋)

HBO 30 Netflix  21 Pop TV  10 Disney+  8 NBC  8 VH1  6 ABC  5 National Geographic 5 Adult Swim 4  Prime Video 4 

プログラム別(主な番組)

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エミー賞記事一覧

ドラマ部門作品賞

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コメディ部門

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リミテッド・シリーズ部門作品賞

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