【第46回】危険が伴う女の友情『デッド・トゥ・ミー~さよならの裏に~』エミー賞2020コメディ部門作品賞紹介⑥
【海外ドラマファンのためのマガジン第46回】
4ノミネート『デッド・トゥ・ミー~さよならの裏に~』シーズン2
ケンカしたからこそ仲良くなる
友人と本音を吐き出してケンカしてみたら、意外といい関係性になった。
ってことあると思います。
もちろん心底嫌いな人だったら、そうはならないと思うので、好きだなと思っている相手に限ります。
このドラマの主人公の二人、ジェン(クリスティナ・アップルゲイト)とジュディ(リンダ・カーデリーニ)は、出会った場所が特殊でした。
身近な人を亡くした人々が集まる遺族セラピー「フレンズ・オブ・ヘブン」で出会います。
ジェンは、夫を弾き逃げで亡くしたばかり。フィアンセを亡くしたという女性ジュディと出会い、友達になります。
お互い眠れない夜に電話し合ったりしているうちに、
「ウチの離れが空いてるから、住んでいいよ。」ということに。
いくら寂しいからといって、人との距離を縮める展開早すぎ!と思っていると案の定、トラブルになっていきます。
主人公の二人は、ケンカばかりしてるんですよね。
そして、仲直りしてより親密になっていく。
友情って、難しいですよね。
わたしは友達が少ないので特にそう思います。
自分だけの気持ちが強くてもダメだし、相手の気持ちを受け入れきれなくてもダメ。
いい塩梅の好きさ加減がわからない。
ジュディは、ジェンに対する好きの度合いがかなり強いのですが、その気持ちを受け入れる度量のあるジェンも心が広い。
最高の相性なのかもしれません。
ただ、友人の素性としては最悪の相手なんです。
そこが、コメディでもあり、サスペンスでもある。
ジェンもジュディも、微妙にサイコっぽい女なので、そこもおもしろいです。
もし、コメディドラマじゃなかったら、かなりコワイサスペンスになっていると思います。
演技派女優二人を使って、あえてコメディにしているところが人気の秘密なのかな。
ただ、このドラマ、主人公の二人にハマれないと見ているのがツライ。
二人の画面支配率は90%くらいで、二人が登場するシーンがとにかく多い。
リンダの方は、『ER緊急救命室』以来のファンなので大丈夫ですが、ちょっとクリスティーナさんの役柄は苦手です。
圧がつよいですね。ただ、ジェンの家の子どもたちがかわいいので、救われております。
デッド・トゥ・ミー~さよならの裏に~』シーズン2 Netflix
IMDb8.0 Rotten Tomatoes 90 %
ノミネート主要部門
作品賞
主演女優賞 クリスティナ・アップルゲイト
主演女優賞 リンダ・カーデリーニ
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