毎年、東京国際映画祭が開催されています。映画ファンじゃなくてもOKなので来年はぜひ足を運んでみてください。
今年はコロナ禍で各国の映画祭がリモートで行われる中、リアル開催となった東京国際映画祭。
2020年 10 月 31 日(土)~11 月 9 日(月)まで、 六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催されました。
世界各国の新しい才能を持った監督の映画をいち早く鑑賞できるというのが、東京国際映画祭の大きな特徴です。
しかも、監督や出演者がアフタートークの場に登壇されて観客からのQ&Aに答えてくれるという貴重な時間を体験することができます。
上映される映画自体も、映画祭の選定委員の方々が選ばれているので毎年どれを観ようかと本数を絞るのが難しいほど充実したラインナップになっています。
映画ファンの人であれば、タイトルとチラシの写真なんかを見ただけで「これは面白そうだ」とピンとくることがあると思いますが、そのカンを試せる貴重な機会でもあります。
ワールド・プレミアやアジア・プレミアの作品が多い、つまり本邦初公開の映画が多いので、事前情報が極端に少ないのです。
鑑賞してみて「カンが当たった!」となった時はやはり嬉しいものです。
毎年行われているコンペティション部門では、観客賞の選出もあるので、対象作品を見ると投票することもできます。
今年は、コロナ過の開催だったので観客賞しかなかったのですが、大九明子監督作『私を食いとめて』が受賞しました。
今年、上映後のQ&Aで、ある観客の方がこう言っていました。
「映画ファンというワケじゃないので、参加するのもどうかと思ったのですが……」
一般的には映画祭というのは、コアな映画ファンが参加するものだと思われているのでしょうか。
絶対的にそんなことはありません。
誰でもその映画を見たいと思った人が鑑賞していいんです。そして、質問していいのです。
たまに、映画の感想を語る人にたいして、「それは間違っている」とか「くだらない感想だ」とかいう人がSNS上にいますが、そんなことを言うこと自体が間違っています。
そういう一部の人たちが、一般の観客層の人に委縮を与えるのは良くないことです。
創作物に対する感想は人それぞれです。
映画をどう受け取るかもその人の自由です。
感想に正解も不正解も、くだるもくだらないもない
とわたしは思っています。
だから、どなたでも自由に映画祭に参加していいのです。
東京国際映画祭は、敷居の高い映画祭ではないと思っています。
チケットが取れたら、そのまま六本木ヒルズに行って鑑賞するだけ。
逆に言えば、まったく映画祭っぽくないところが不満なくらいです。
もう少し、映画祭っぽく、お祭りっぽくならないものでしょうか?
コアなファンじゃないけど一度くらいは映画祭に行ってみたいと思っている人は、けっこういるのではないでしょうか?
その層に全くリーチしていないのはもったいないというか、もう少し努力していかないと一般の映画好きさんたちが減ってしまうような気がします。
この文章を読んでくださった方で、もし、興味があったら気軽にチケットを取って、参加してみてください。
映画祭といってもただ映画を見るだけですから。
来年は、一緒に鑑賞してスタバで感想を語り合うような、そんな会を開いてみたいなと思ったりしています。
鑑賞した後に感想を語り合いたくなるような、刺激的&社会問題を扱った映画が多いのも東京国際映画祭の特徴なんです。
一緒に語り合ってくださる人が現れるように、わたしも映画について自由に発信しつづけていきます。
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