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「待つ」

こんにちは
あっという間に12月です
いろいろあった1年でしたが、いつもと変わらず
街に流れる賑やかなクリスマスソングになんだかホッとしてしまいます

今日は隔週火曜日に私がやっているネットライブ「峰子の部屋」で
昨日お話した幼児期〜小学校低学年までの大人の関わり方について
ゲストの田村さんからとても面白いお話が聞けたので
少し書きたいと思います

田村さんはasobiとmanabiのチカラで教育を、未来を変革することを目指しているbiima sports(ビーマスポーツ)を運営する株式会社biimaの代表をされています。biima sports(https://biima.co.jp/sports/

biima sportsは幼児期3歳から小学校低学年の子どもに
野球、サッカー、バスケ・・・などなど、
子どもたちの心や体づくりのために
いろんなスポーツに触れる機会を作る総合スポーツ教室です

子どもはスポーツを通して学んでいくのですが
素敵なのは、その後ろにいる親御さんや指導者である先生たちには
側でその様子を見学してもらいながら、biimaの方々がメッセージをくれます

それは、目の前で子どもたちが課題にぶつかりながら
力強く解決していく様子を目にすることで、
実は大人が間接的な刺激を受けとるという環境をつくっているんですって
私たちは子どもたちが成長していく様子から、
どう関わっていくことが大事なのかを学ぶことができるのです

すごく盛り上がったお話の中に、
お子さんの発達フェーズや成長をよく理解して
「大人が待つ」時間を持つ大切さというものがありました

特に幼児期の子どもは、承認欲求にあふれています
だから「ねえ、みてみてー!」とよくお話ししてくれますね

この時期に私たちができることは、たくさん見てあげて
すごいね、良くわかったね、と褒めて満たしてあげること
まずはそれがスタートです


田村さんもおっしゃっていたけど
大人は結果を求めて先々に手をだして”正しい答え”を
教えてしまいたくなることが多いとおもいます
しかし、それは短期的に成長したように見えるけど
実は中長期的にはチャンスを失ってしまっているんです
本当はたくさん失敗させて自分で選択させてあげることが大事

私はそのときに、大人が”間違えたっていいじゃない”って
気持ちをきちんと示してあげることが必要だと思っています
ちょっと遠回りしてもいいじゃない、と
だから大人は「ちょっと待たなくちゃいけない」んです

ひとつ私が好きだったお話のなかに
biimaさんが実践する総合教育がありました
私も昔、ある音楽を聴いて絵で表現してください
なんてやったことがあったけど、それと同じでスポーツだけじゃなく
音楽、国語、算数、コミュニケーションなど科目で分けずに
ものごとを学んでいく考え方で”横断型教育”なんていうんですけどね
それを田村さんは総合教育とされている

脳の感性を司る前頭前野が発達する幼児教育は
特に総合教育が良いとされています
音に合わせて体を動かしたり、おいしいものを感じること、
匂いや色、音などに広く触れて感性を育てることで、発達していきます

もう一ついいなと思うのは、総合的に学ぶことで
子どもにとって自分にあった部分や分野が発見しやすいんです
本当に大人が驚くくらいの発見をしたり、器用にできちゃったり・・・

そんな姿を見ていると「どうせできないでしょ」
って私たちが決めつけていたんだなと気づくことも多い・・・・
とも田村さんおっしゃっていました

そうよね、「決めつけないでよ」って私たちだって思いますもんね
子どもたちも同じことだと思います

そういうところでいうと
コスモトピアの読書感想文コンクールも
総合教育のひとつで”正解のない”感想文なんです
みんな思い思いに、読んだ物語の続きを書く子もいれば
自分の家族にあてはめて感想を書く子もいる
その子の得意なことがみえますね

biimaさんで実践している「桃太郎」の読み方もとっても面白くて
桃太郎という物語をいろんな問いを持ちながら読み解いていくんだけど

「もし桃太郎が犬に出会う前にきび団子がなくなってしまったら、
どうやって犬を誘う?」

と、子どもたちをチームにわけて問いかけて、よりたくさんの
アイディアを出したチームが勝ちというもの

発想力を広げる面白い学び方だなってワクワクしました
それにチームでやることでコミュニケーションも
学んでいけるなんてとっても素敵だなぁと

今日は「大人が待つ」というお話をさせてもらいました
どこの保育園、教育機関に入れるかが不安というご相談を
よく受けますが、私は子どもが一番影響を受ける大人は
お父さん、お母さんだと思っています

もちろんお仕事が忙しいなかだと思うから
「待つ」ってとても大変なことだけど
まずはおやすみの日だけでもやってみてくださいね

私は娘2人を育てて、彼女たちはもう嫁いで行きましたが
一番育てられたのは自分だなっていつも思うんです
だから少しずつ、お子さんにだけじゃなくて
ご自身にも声をかけてあげてくださいね
“間違えても、失敗してもいいじゃない”って

2020.12.11
下向峰子

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