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子どもの受験にはお父さんの存在が必要!

受験って多くの場合は
子ども自らがしたいと言うよりは
親が子どもを受験させたいという場合のほうが
多いと思います

もちろん子どもたちのなかに意思があって
行きたい学校がはっきりしていることもあるでしょう

とはいえ受験ということになると
とりわけ親からの視点が大きくなるように思います

そんな親を見て子どもたちは
親がそう望むならまあそうしようかなと思う子もいれば
自分はぜったいそんなことは嫌だと思う子もいる
または
嫌だけれども親には逆らえないという子もいるでしょう

子どもなりに「受験」というものに対して
どう折り合いをつければいいのか
すごく苦労した子もいると思うんです

だからって受験が悪いものというわけではありません
向き合い方の問題なんですよね

やっぱりすごく一生懸命なお母さんほど
がんばれがんばれ!ってヒートアップしてしまう

それに心を痛めているお父さんたちって
実はたくさんいらっしゃるんじゃないかと思うんですよ

母の愛と父の愛って違っていて
母の愛はとても強くて情熱的で密着するもの

かたや父の愛というのは
一歩引いた形の落ち着いたもので
視野が広いのがお父さんという感じがします

だから必死になっている母と子をみて
お父さんはなにか言葉をかけたくなるかもしれない

「結果がどうあれとにかく精一杯やればいいよ」とかね

でもそんなこと言ったらお母さんに怒られたりなんかして
そうなるとちょっとお父さんはかわいそうですね

でもかわいそうなのはお父さんだけじゃなくて
ほかにもいっぱいかわいそうなことは起きるんです

子どもは自分にプレッシャーをかけられながら
夫婦げんかじみたものを見せられてしまうし
そこで子ども自身が自分を責めてしまうことも

だからこそもしお母さんがヒートアップしていたら
お父さんがそこを鎮めるために必要だと思います

そしてお母さんも
真剣だからこそ熱くなってしまうけど
できるだけ冷静になって
お父さんの客観的なスタンスを
受け入れてみる姿勢も必要かなと思います

そのどちらもが子どもに対する愛なのでね

でもなにより大事なのはやはり本人、
子どもとの対話です

親としては子どもの意思を尊重したいし
そのための支援は惜しまないよって言っても
子どももそれをありがたいと思わなかったり
自分の考えを無視されたりしたら
受験そのものを拒否してしまうかもしれません

子どもにとっては
何も言われないのもつらいし
言われすぎるのもつらい

だから最初の「すりあわせ」が重要ですね

受験をするかしないかということもそうだし
この先どういう方向に進んでいくかとか
対話のなかでひとつひとつ解決していくしかないんです

そのときにはどうか
「偏差値が高いから」とか
「有名校だから」とか
「私の夢だから」とかは
言わないでくださいね

つい親は自分の夢を子どもに託してしまうから

とはいえ受験が「受験戦争」なんて言われていたのも
一昔前の話

今では親御さんも
子どもの個性を生かしてくれる学校を求める傾向が
強まってきているようにも感じます

そんな時代だからこそぜひ
子どもの受験においては
お父さんお母さんもお互いを尊重して
それぞれの役割を分担し
それを全うするという感じがいいかもしれませんね

もしくは
お母さんもお父さんも
ご自身のことを一生懸命頑張るということで
子どもも含めて
頑張っている者同士の励まし合いになる
なんていうことも起きるかもしれません

2022.5.11
下向峰子


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