美学のつくり方
最近、美容院に行った。
だんだんと髪が軽くなるのを感じながら、久しぶりに雑誌を捲る感触が、とても心地良い。
わたしの好みを良くわかってくれているそのラインナップ。
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Lula
ページをめくり、余白の多さとインパクトのある写真にうっとり。
どのページも、静かに胸が高鳴るのを感じる。
この高鳴りがすごく愛おしいし、それを感じてまた、嬉しくなる。
前はそこまでだったけど、近頃は「なぜこれが好きなんだろう?」を考えることにハマっている。
好きの先を紐解くことは、美意識を育む第一歩だ。
余白の多い雑誌だな。一般的な言葉でいえばシンプル?
ファッションに目を惹かれたの?
ページ全部に?どの部分にきゅんとしてるの?
削ぎ落とすから個性が目立つのかな?
わたしって、個性がわかりやすいものが好きなのかな?
じゃあなぜ、個性にこだわるの?うーん....
そんな風に、頭の中で遊ぶ。
この遊びは、月日をかけて、未来のコミュニケーションで役に立ってくれることが多い。直ぐに使えることもあれば、数年先にこの時感じたことが役に立つこともある。
どうやら今はこういうのが流行っているようだ、
このほうが売れるらしい。
いわゆる正攻法は、少し調べれば情報として山ほど出てくる。
でも、それをそのままやることは果たして美しいか。
“美しいか”なんて、どうでも良くない?そういう人がたくさんいるとは思うんだけど。
自分なりのかっこいい、ださい...を感覚的にでもわかった上で
「私はこれがいい」を判断できると、それが美意識になる。
さらに美意識は、ひとつのジャンルにとどめてはおけないはず。
ファッションだけ、インテリアだけ、働き方だけとはいかない。入口は違くとも、中は全部繋がっている。
つまり、美意識を持つと、生き方の指標になる。
それがストックされると、美学になるんじゃないか。
わたしなら、自分なりの美学を持っている人に仕事をお願いしたいし、一緒にこの世界を生きてほしいなって思う。
それに、美学をつくりはじめると、自分の心に正直になれる。
多くの人に好かれるつもりもない。
嫌われたら落ち込みはするけど、まぁいい。
好かれたら、めちゃくちゃ嬉しくなっちゃう。
誰にも嫌われたくないと思っていた時代より、遥かに楽だ。
まずは、好きの先を紐解くことからはじめると、生きづらさは面白さに変わるのかもしれない。
Live, Love, Laugh, and Be...HAPPY.
2021.08.22
Mineko Koyama
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