宇宙デザイン日記
宇宙とテルミンとデザイン
初期のSF映画のBGMでよく使われていたテルミンという楽器がある。
銀色に光るロケットが宇宙を飛ぶ時や、UFOが浮遊する時に流れている、「ヒュイーン」「フィヨヨヨヨ」ってやつだ。
手を触れる事なく演奏できる革新的な電子楽器で、まだ誰も聞いたことのなかったその音色が、まだ見ぬ宇宙のイメージと重なったという。
ジョン・ウィリアムズが、荘厳でクラシカルなオーケストラを、SFのBGMとして復権させるまでは。
宇宙に進出しかけた最新の音楽表現は定着することはなく、一昔前の流行に終わった。
現代のデザインがサンプリングと懐古主義になってるのはいつからか?
アートではルネサンスまで遡るかも知れないが、商業デザインがジャンルとして大量生産の時代以降に確立したと仮定すると、バウハウス以降の革新はあるのだろうか?
個人的に大好きなルイジ・コラーニやザハ・ハディッドは、独自の「宇宙感」を持っているが、残念ながらそれが主流になることは無かった。マスはやっぱりコンサバだ。
宇宙時代のデザインはどうなるだろうか?
「2001年宇宙の旅」ではミッドセンチュリーの家具が並ぶ国際宇宙ステーションが印象的だったが、果たして…?
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