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”Those Shoes” から垣間見る、祝福される人の天の法則


前回の記事で日本語訳してみたストーリーを読んで
感じたこと、発見したこと、学んだ事を書きました。

*3/14 追記:本の全文翻訳は、著作権侵害に当たるようなので、
翻訳記事の公開は取り下げました。本の購入をお勧めします。

私たち大人でも
ジェレミーと同じような葛藤を経験することは
度々あると思います。

そんな時、どんな選択をするのか
自分が選択した行為によって、その後の人生はどう展開するのか

そんなことを心に留めて、まとめてみました。

なぜおばあちゃんと暮らしてる?


ジェレミーが一緒に暮らしているのは、
両親ではなく、おばあちゃん。

彼の両親に何があったんだろう。
死別なのか、離婚なのか、
いずれにせよ、辛い別れを経験してるに違いない。

それでも健気に、おばあちゃんの愛に包まれて、
毎日の学校生活を送っているジェレミー。

おばあちゃんのジェレミーを想う心


“あの靴” がほしくてたまらないジェレミーの様子を見て、
なけなしのへそくりを持ち出して、
一緒に靴を買いに行こうと言うおばあちゃん。

きっと、何かあったときのためにと、
こつこつと貯めてきたのでしょう。

年老いて、もう十分に働けず、
年金をメインに一生懸命生活費をやりくりして
苦労しながらジェレミーを大切に育ててきた様子が伺えます。

ジェレミーが欲しがっている靴が高すぎて買えない切なさ。

彼がリサイクルショップでようやく見つけた、
でもサイズが小さすぎて
ちゃんと履けないってわかってても
それでもいいからどうしても欲しくて、
自分のお小遣いをはたいて買った ”あの靴”。

なんとか履けるようにならないかと
毎日毎日試し履きして、
自分のサイズに伸びてくれないかと願うジェレミー。

そんな彼の言葉を聞いて、
思わず彼を抱きしめるおばあちゃん。

その心は、ジェレミーの靴に対する健気な想いと、
彼のサイズの新品のものを買ってあげられなくてごめんね、
という気持ちが入り混じって
愛しさゆえに申し訳ない気持ちでいっぱいで
抱きしめることしかできなかった・・・

欲望と友情の狭間で揺れるジェレミーの葛藤


子供のリアルな心情が、よく描かれてると思います。
 
決して自分の欲を押し殺したりせず、葛藤するジェレミー。

アントニオの、テープが巻かれた傷んだ靴を見て
しかも、自分の足よりも小さいことにも気付いて

「彼こそ僕が買った “あの靴” を履けるじゃないか」
と、瞬間的に思ったのでしょう。

でも、それがわかったとしても、これほど夢見て欲しかった
やっとの思いで手に入れた
たとえサイズが小さすぎて履けなくても
この、僕の、ドリームシューズを手放すのは嫌だ。

どんなに、アントニオには新しい靴が必要で
僕の靴が彼にぴったりだとしても
でも、でも、僕はあの靴をあげるなんて、できない。
いや、あげてたまるか!


でも、アントニオだけが
アルフリー先生からもらった、
あのダサい靴を見ても笑わなかった。
他の、“あの靴” を履いてるクラスメイトたちは
みんな笑ったのに。
アントニオは、いいやつだ。わかってる。
だから僕は、彼と遊ぶとこんなに楽しいんだ。

僕らは二人共、あの靴が手に入れられるほど裕福じゃない。
でも、だからこそ、こうやってわかり合えるんだ。

アルフリー先生は、僕の壊れた靴を見て、新しい靴をくれた。
親切には感謝する。でも、あんなダサい靴。
みんなに笑われて、悔しい思いをした。

でも僕は、アントニオに、
アルフリー先生が僕にしてくれたことよりも
もっといいことをしてあげられる。

僕は彼に、中古店で買ったとは言え、
新品の、クラスのみんなが憧れてる
あのカッコイイ靴をあげられるんだ。

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良い成長を促す思考プロセス

こういう、自分の欲望をしっかり感じて葛藤することが
心の成長を促すんですよね。

正しい行いを選択するまでのプロセスが重要です。

自分のわがままさや欲望を押し殺したり
見ようとせずにフタをして

「こうすることが正しいことだから」

「誰々にこうしなさいって言われたから」

と、心の葛藤を経ようとせずに
心の奥底では納得していないまま行動すると

それは、くすぶる未消化の感情として心や体に残り
後々の人間関係に影響したり、
体調不良の原因となってしまったりします。


アントニオと一緒に夕飯を食べたその翌朝
とうとうその思いが勝って、アントニオのアパートの玄関先に
“あの靴” を置いて、ピンポンダッシュ。

決心が付いたら、揺らがないうちに即行動。
お互い、顔を見てしまったら
なんだか照れくさいし、気まずくなりそうだから
ただモノだけ置いて、彼は立ち去ることにしたのでしょう。

まとめ・天は見ていてくれる


翌日、僕の心の意外な変化に気が付いた。

学校で、僕があげた “あの靴” を履いて
嬉しそうに微笑んでるアントニオを見て
僕はすごく幸せな気持ちになったんだ。

靴をあげたくなくて、苦しんでもがいていた気持ちとは
まったく比べものにならない、すがすがしい気持ち。

でも、僕のダサい、アルフリー先生の
この靴への怒りは変わらないけど・・・

子供って自分の欲求に正直で、わがまま盛りですよね。
この決断をするのは容易ではなかったでしょう。

さっき触れたことと重なりますが、
彼は自分の欲求を押し殺したりせず
とことんその欲求を口に出して認めて戦って

時間はかかったけど、いい子ちゃんぶることなく、
自分のわがままに打ち克って行動を取りました。

その健気な、子供ながらの一生懸命な心の戦いを
天は祝福したのでしょう。

自分よりも、相手を満たすことを選択したジェレミーは
幸せな気持ちというギフトを代わりに手に入れました。

それだけじゃありません。
天は、粋な計らいをしてくれました。

その日、学校にいるときに雪が降り出して
皆が雪用のブーツに履き替えるように指示されて

ジェレミーは、おばあちゃんが用意していてくれた
新品の、黒のスノーブーツを
改めてじっくり見てみます。

“あの靴“ にばかり気が取られて、
よく見てなかったけど

“まだ周りのどの生徒たちも履いたことのない”

きっと、誰もが欲しがるような
かっこいい最新モデルのブーツ。
それを、一番乗りで履くことができました。

おばあちゃんは、ジェレミーに喜んでもらいたくて
子供に人気の型を、よく調べて
買ってくれたのかもしれません。

今まで、“あの靴” が手に入らなくて
ダサい靴で我慢して、バカにされたけど
とうとう、素敵な靴を履く機会が巡ってきて
思いがけず、皆の羨望を集められたことでしょう。

このブーツを買ってあげられたおばあちゃんも
ジェレミーが喜ぶ姿を見て、幸せになれたでしょう。

ジェレミーの決断で、アントニオも、おばあちゃんも、
そしてもちろん自分自身も幸せになったのです。

自分の欲望に打ち克って善い行いを選ぶ人は、
自分自身も、周りの人たちも幸せにします。

これが天の法則です。

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最後までお読みくださり、ありがとうございます。

あなたの毎日が、あたたかな光に包まれますように。

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