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丁寧生活30日目 非常識な息子から学ぶリーダーシップ


一昨日は私の、今日は主人の誕生日でした。

息子は、自分のはもちろん、人の誕生日を祝うのが大好きです。


今朝のオンラインクラスミーティングの時も
息子は授業中の質問に答えた後、

「あともう一つ、今日はすごく特別な日なんです。
僕のダディーの誕生日なので、
授業が終わったら皆でハッピーバスデーを歌ってください!」

と懇願する息子。

親切な担任の先生は、
「あら、おめでとう。じゃあ、授業が終わったらね。」

と、答えてくれたのですが、私は

「授業中にそんなこと言われても、先生困るよ。
あなたの誕生日だったらわかるけど、
ダディーのことまで言わなくていいよ。」

とやんわり諭しました。(ああ、日本人的!)


授業後、生徒たちは息子の言ったことは気に留めず、
次々と退出していく中、

「先生、待って!ダディーが今来るからお祝いしてください!」

と、引き下がらない息子。

バスルームから出てきた夫を息子は引きとめ、

「ダディー、お祝いするよ!」

退出せずに残ってくれていた担任と副担任の先生と、
一人の生徒とその子のお母さんが
画面越しにハッピーバースデーを歌ってくれました。

夫はいつもの陽気なノリで、

「みんな、ありがとう!」

と、満面の笑顔とアクションで挨拶。


息子も、ありがとう、と大きな声で伝え、
満足げにクラスを退出しました。


息子のこういう態度を見るたびに、
私は感心してしまいます。


日本では、非常識、場をわきまえていない
と受け取られてしまうでしょう。

そして、「遠慮」してしまうのが普通ですよね。


アメリカの学校って寛容だなぁ、と思います。

私が子供の頃を考えると、有り得ない。

授業中に、授業に関係ない家族の誕生日のことを話したり
しかも、学校の先生に歌ってくれとお願いしたり。

私(の時代の子供たち)は、親や先生に諭されたら、
大抵引き下がっていました。

(多分今でも、日本はそんな感じですよね?)

突拍子もないことを言う生徒がいたら、
クラスの皆に馬鹿にされたり、いじめられるのがオチです。


でもこちらは、皆気にせず、自分の言いたいことを言います。

そして、誰も、それを変だと思っていないのです。


もちろん、授業の進行が邪魔されたり、
態度が悪かったりする場合は注意されますが

そういうことでない限り、先生も生徒も、
それぞれの個性を普通に受け止めて、
調和に導くような反応をしてくれるのです。

補足
日本の礼儀正しさ、他者を気遣い尊重し、場の空気を読む、
という文化は、素晴らしいと思っています!
どちらも一長一短あり、日本育ちの私は、こちらで新鮮に感じた違い、
その良い側面について学び、伝えたくて書いています。


今日のオンライン授業と課題が終わった後も、息子は

「ねえ、お祝いはいつするの?ケーキはどうなってる?」

と、ケーキが食べたい欲求から言っているのもありますが
私たちの誕生日をリードしたくてしょうがない様子です。


夕方、夫がバースデーケーキを買ってきてくれて
息子は大喜び。

「早く箱を開けようよ、お祝いしよう!!」


そして、ケーキを箱から出して、写真を取った後、
息子が私たち二人に、ハッピーバースデーソングを
楽しそうに歌ってくれました。


息子は、めったに歌を歌おうとはしません。

ちょっとだけ口ずさむことはあっても、
家で一人で、始めから終わりまで一曲歌ったのは
これが初めてなんじゃないかと思います。


軽度とは言え発達障害で
同年齢の子供たちと比較すると
まだまだ言動も幼く、学校の勉強も追いついていませんが

自分が良いと思ったことを貫き、
遠慮せずに人を巻き込んでいく態度を見ると
私にはない、頼もしい一面があるな、と感じるのでした。

(これは完全に、夫サイドの気質です。)


昭和育ちと平成育ちの違いについてよく聞いていましたが、
令和の時代の子供たちは
さらにユニークな性質を持っていそう、と思います。

まぁ、ここはアメリカで、さらに、人種のるつぼのニューヨーク
ということも、大きく影響しているでしょうけど(笑


子供って、親の持つ常識や既成概念、思い込みを見事にぶち壊し、
気付かせて、新しい視点を持たせてくれる存在であることを
ただありがたいと思いました。


最後までお読みくださり、ありがとうございます!


これを読んでくださったあなたが、
温かな光に包まれて、
毎日を送ることができますように。


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