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Willem Kuyken氏インタビュー(6) なぜMBCT - Taking It Furtherコースを開発されたのですか。

インタビュアー:井上清子(International Mindfulness Center Japan)

Oxford Mindfulness CenterのKuyken博士へのインタビュー6本目です。5本目はこちらより。

今回は、MBCT for Life(マインドフルネス認知療法)に加え、MBCT - Taking It Furtherコース(12週間)を開発した理由についてお伺いしました。

※日本語字幕ありでみていただくと字幕が表示されます。

Kuyken氏:

8週間コースを終えた多くの人が口にするのは、次はどうしたらいいんだろうか、ということです。8週間のプログラムというのはとても興味深い学びの旅で、多くの人はその学びを継続しようとします。この学びは自分を変えてくれるものだと言います。本当の意味で自分を変えてくれるものを学んだと。この学びをどのように継続していけばいいのだろうか。このとても興味深く、自分を変えてくれて、生き生きとした感覚を、より深めていくためにどう維持していけばよいのか。

おそらく、多くのマインドフルネスの講師たちは同じようなことを感じているでしょう。いいところまで受講者の人と一緒にやってきた。さあ、これからどうしようか。私はずっとそのような声を聞いてきました。そのような理由で、このカリキュラムをつくったのです。これには必要不可欠なエッセンスが含まれています。それをMBCT for Lifeの核となるDNAと呼んでもいいでしょう。

ある意味、同じことの繰り返しなのですが、より深く、より広く学んでいきます。8週間の中で学んだテーマも扱いますが、レベルとしては異なります。参加者は、同じことの繰り返しになりますが、それをより深いレベルで学びます。思うに、最後にやっていることは、このプログラムをもって、みなさんがマインドフルネスを生涯に渡って学び続けることのできる場にしたいということです。繰り返しになりますが、みなさんがこれからもずっとマインドフルネスを学べるようにということです。

ですから、ここでは参加する人はただマインドフルネスを学んでいるわけではありません。例えば、瞑想のクッションに座っているとか、心のあり方を学ぶと言った学び方ではありません。そうではなく、どのようにして、そういった学びや、心についてのトレーニングを用いて、人生をより良いものにするかということなのです。そして、どのように関係性を改善するかということです。それには自分と自然との関係や、仕事との関係といったことも含まれます。また自分の本当に大事にしているものは何かを明らかにし、本当に生きたいと思うような人生に向かって歩んでいくことです。

(このコースを開発した理由を)まとめると、1つめには、皆さんがそれまでに学んだことを全て、生活の中につなげていっていただくサポートをするということ。

2つ目は、人生そのもののため、ということです。いわば、ここで身につけるスキルは、生涯を通じて磨き続けて、残りの人生に生かしていくものです。そのため、8週間の学びでもなく、12週間の学びでもなく、実際には人生を通じた学びなのです。

注意をコントロールする力は、一見するととてもシンプルなスキルです。しかし、とても奥が深く、さまざまなアプローチがあります。それは智慧の伝統にも見られますし、日本でも古くからある瞑想の中にも見られます。たとえば禅でも教えられていますし、とても沢山の方法が注意のトレーニングには見られます。沢山のアプローチを試すことができます。自分の注意を集中させ、意図的に向けることによってです。私が思うに、これは人生をかけて探求していくもので、興味深いだけでなく、本当に実り多いものです。

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IMCJでは、8週間のMBCTやMBSR終了後に受講する、12週間のMBCT-taking it futherコースも開講を予定しております。興味ある方はお知らせください。

MBCT for Lifeについての詳細、今後のスケジュールはこちらより↓

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MBSR講師養成2021年9月開講↓

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