当センターでは、ドイツのthe Institute of Mindfulness Based Approaches(IMA)と連携し、2021年4月からMBSR講師養成講座を開催しています(2022年10月開講3期はこちらから)。
その1期生として2021年10月からのプログラムに参加されている叶香代さんにご寄稿いただきました。臨床心理士、公認心理師、 小学校と大学でスクール・カウンセラーとしても勤務されています。ご自身の子育てやお仕事での経験も踏まえ、マインドフルネスの実践を通じて感じたことを書いていただきました。(ご本人プロフィールは文末)。
6月からは、金曜日の夜にMBSR8週間コースを開講予定です。
以下、叶さんの寄稿です。
子育てや心理の仕事をしながら、マインドフルネスの練習を重ねる中で、感じたこと。
一生懸命の罠
注目の力が愛着を育てる
MBSRの開発者であるJon Kabat-Zinnは、マインドフルネスの実践につながる7つの態度を挙げています。その中に、価値判断をくださない、というものがあります。それは、物事を良し悪しで判断する視点を一旦保留し、まずそこに生じているものをありのままに眺め、認める態度を指します。
褒めるとはまた違う、ただ一緒に感じることの大事さ。
1日たった5分で育つ
「関わる時間の長さより、質が大切」というのも示唆に富む言葉です。忙しい毎日のなかでも、他者、自分、物事にやさしい関心を向ける態度があれば、それだけで関係性や体験の質は大きく変わるでしょう。日常の中での態度を養う上で、マインドフルネスの実践がサポートになります。その一つの実践が以下に述べるボディスキャンと呼ばれる練習です。
ボディスキャンで自分の身体に注目する
ボディスキャンとは、40-45分かけて、体の感覚に順々に気づきを向けていく練習です。この練習は注意の制御という観点から説明されることもありますが、また別の視点からは、自分との関係を見直す、ということもあります。大人になると、やさしい関心を向けてもらえる機会というのはなかなかないかも知れません。この実践が、自分との関係性を見直すきっかけにもなるでしょう。
叶香代 プロフィール
叶さんのMBSRコースは以下にて実施されます。無料のオリエンテーションも行っていますので、ご興味あればご参加ください。(以下をクリックしていただくとコースの詳細へとびます)