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支援を受け取れない人たち②

乳児期にお腹が空いて泣いても、
乳を与えられなかったり、
注目してほしい時に「見て」と訴えても
「後でね」と言われて
それっきりだったり。
「痛い」と訴えても
「痛くない、痛くない。大丈夫よ。」
と共感を得られなかったり。

そういった親とのやり取りの中で
絶望や悲しみや否定感を味わうと、
段々と人に何かを求めるということを
しなくなる。

乳幼児期〜思春期に
愛着形成の過程で、
傷つき体験がある大人は、
基本的に人に対して不信感を抱いており、
親密な関係を築くことに
恐怖を感じているケースがある。

支援を受けることについても同じで、
困っているけど、
助けを求めて、
自分が傷つくことになりやしないだろうかと考えている。

だから、心身の病気になったり、
保健福祉の支援が必要な状態になったときに、
「わたし困っていませんから。」
と支援を受けることを拒むということにつながっている。

「わたし困っていませんから。」と支援を拒む人が
本当に困っていないと判断するのは危険。
かといって、
支援の必要性をこんこんと説くのも
また、的外れ。
本人は、心の底のところでは
本当は誰かに助けてほしいと思っているのだから、
必要性を説いたところで、
あまり意味がない。

続く。


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