見出し画像

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師養成講座を終えて

マインドフルネス心理臨床センター代表の小林亜希子です。米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)マインドフルネスセンターにおいて開催されているマインドフルネスストレス低減法(MBSR)の講師養成講座を修了したので、気づきをまとめておこうと思います。

中間地点の気づきはこちら。

と、自身のtwitterでも述べたのですが、中核的な問題への気づきがありました。
それは、繰り返す人間関係のパターンについてです。

他の誰かのニーズを第一にしてしまう癖

幼いころから、自分ではなく家族のニーズを第一に考えてしまうところが(変に)あったのですが、20代の頃は、共依存的な関係だった相手のナルシシズムに巻き込まれてしまい、「○○のいう通りにしよう」「○○中心主義」のような、他人中心でもある生活(同時に自己中もある)を長いこと続けていた時期があります。

そんな共依存的な関係からは本当に本当に本当に苦労して抜け出して、現在は、なんとか比較的健康で円満な夫婦・家庭生活を送っています。ところが、プライベートのふとした人間関係などで、同じような傾向をもつ相手のニーズを(気づかぬうちに)優先してしまい、結果変な過剰適応をして、ストレスを溜め込むことを繰り返している!と再確認できました。

ナルシシズム傾向の強い誰かに気に入られよう、怒らせないようにと無意識に空気を読んでしまう傾向といいましょうか。というか本当にこのパターン繰り返してる!って、嫌っていうほど今回は自覚しました。トラウマ・ボンディング(外傷性の絆)に愛着を感じてしまうっていうやっかいなやつですね。本当に手放したいし、手放す! 

他人にどう思われるかより、自分の中心に基づいた生き方をしたい。誰かのためじゃなく、家族と自分と仲間とミッションのために生きよう。ほんと、これ。

Dr.Ramaniという心理の先生のYouTube動画もたまたま仲間や、海外の仲間から紹介されて、動画をよく見ていたのですが、まさに!とうなづくこと多数。バウンダリーを侵犯されることにあまりに慣れている私たちは、バウンダリーを意識しないといけない。

たくさんの動画があるので、興味のある方は参考にしていただければと思います。いくつかの動画は本当に頷けるもので、「あるあるあるある」と、非常に参考になりました。

少しだけフェミニズム?

今回のMBSR講師養成講座で非常に大切にされていた、多様性・包括性といった価値観が、自分の回復の中で少しずつ育ってきていたものと化学反応を起こして、日本の社会ってまだかなり男性優位な部分あるよね。ということに、気づいた?というか見ないようにしていたことを再確認というか、そういう感じがありました。

フェミニストと名乗るほどにはまったく至っていませんし、フェミニズムについてあまりわかっていないところもあるので、今本を読んでいる程度なのですが。フェミニストの方の前で、迂闊にしゃべって、「たびたび怒られた」(爆)ことがあるので、また怒られそうで怖いイメージがあるというのもあります(汗)。あと、かつての共依存の相手が「フェミニスト」をこき下ろしてた影響ももしかしてあるのかな?と思います。

ただ、はっきりしているのは、女性が働くことをよく思わない・・とかなんで?って思うし、女性の経済的自立を阻む考えは嫌だなとか、女性を搾取するのは許せない!とか、そういうことを、よりはっきり思うようになってきた感じが強いです。このあたりは、DV被害者支援をしていたころからはっきり思っていたといえば、そうなのですが・・・ 

自分はかつて恋愛中心主義(?)の中で生きてきた感じがあるので、あまり気づいてなかったのですが・・・そういえば、自助グループでも、男性より女性の仲間の方により親近感を覚えるようになったり、先行く男性がビギナー女性に手を出すのが本当に許せない!って思ったり、「女性のみのグループ」により安心感を感じて所属したり、女性の自律性、女性の自由みたいなことを最近は大分意識するようになってきたように思います。これって、自分にとってはすごい回復です。男性的な物の見方を随分内在化させてきて、色々と麻痺していたところが強かったので。

こういうことって、(差別に気づくとかそういうこと)MBSRの受講過程ではあるようで、先生方も、この私のマイルドな変化を喜んでくれたような印象がありました。でも、英語が早すぎてちょっと詳細は何言ってるかわからなかったのが残念・・・(笑) 

まとめ

以上の2点が、中間の気づきではまだはっきりしていなかった、後半の気づきでした。そして、後半から、少し前は、なんか主張が強すぎ!と若干引いていたクリスティン・ネフの「Fierce Compassion」(猛烈なコンパッション)という本を嬉々として読み出したり、「Fierce Friend」という瞑想を繰り返して聴くようになったりしました。そして、尊敬する女性のリーダーは、Nikki MyersやKristin Neffです!と思うようになりました。

随分と長い間、女性性については、付き合いが難しいところがありましたが、自分が女性であることを心から嬉しい!と思えるようになりましたし、よくわかりませんが強い女性になりたいな!って思うようになりました。それって、徹底的受容が進んだのかしら?と思います。コアの部分がぶれなくなった感じといいますかね。

さて、MBSRの講師養成講座は、これで修了ですが、実践編が1月から10週間はじまり、それが終わったら、MBSRを当センターでも教えられるようになる予定です。4月以降、MBSR開催予定です。楽しみにしていてくださいね!

そして、やっぱりMBSRは、マインドフルネスを学びたい方、いずれ教えたい方は、受講するとよいですよ!と自信をもってお伝えできます。

Nikki Myersの元で学んだY12SRの話はこちら





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?