
【2019】 No shamingのパワー
子どもがルールを破ったり、好ましくない行動、言動を取ったら、大人はどう対応するのか。
ティーンリトリートでの共通の関わり方は
”No shaming” 侮辱しない
私たち大人は、子どもが問題を起こすとすぐに責める。
言葉で責めたり、声のトーンで責めたり、態度で責めたり。直接的であっても、間接的であっても、何らかのエネルギーを使って、「あなたが悪い」というメッセージを子どもにぶつける。
そして多くの場合、大人だけが、その行動や言動を「問題」だと思っている。
ひどい時には、大人はそのエネルギーを巧妙に使って、その子の人格までも否定する。
「何でいつもそうなんだ。」
「謝りなさい。」
「そんなことする子には、これしてあげない。」
「そんなことしてるから、ダメなんだ。」
一刻も早く、
誰が悪くて、誰が正しいか。
何が悪くて、何が正しいか。
決着をつけようとする。
ティーンリトリートでは、そうする代わりに、
”Call in" 迎え入れる
何が起こったのか、理解したい。
どんな気持ちでやったのか、理解したい。
あなたという人間を、もっとよく理解したい。
そういう態度で、子ども達を会話に迎え入れる。
表面的な反応の根っこにあるものは、何なのか知りたい。
そういう好奇心で、迎え入れる。
あなたのこと、責めていません。
あなたという存在が、一回の行動や言動よりもはるかに大きいことを知っているから。
そんなスペースに迎え入れる。
決して、早く決着をつけて、その場から立ち去ろうとしない。
正しいことをやらせようともしない。
結局のところ、人を理解するうえで、良い悪いは重要ではないから。
ティーンリトリートに参加する大人は、丸々1週間これを実践します。
修行です。
そして、ティーンはno shamingのパワーを感じ取ると、内側に閉ざしていたものを見事に解放してくれます。潔く、パッと切り替える。大人みたいに、いろんな屁理屈を武器にして、オープンになれない理由をあーだこーだ言いわない。シンプルな人間の美しさをちゃんと見せてくれます。
そして、その美しさが見たくて、大人は本気で修行をやるのです。