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【経済本100冊】Vol.47:『西川里美の日経1年生!』(著:「西川里美の日経1年生!」編集部)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、「西川里美の日経1年生!」編集部さんの『西川里美の日経1年生!』です。

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基本情報

タイトル:西川里美の日経1年生!
著者名:「西川里美の日経1年生!」編集部
初版発行年月:2009年12月
ページ数(大体):約240pg
難易度所感〈五段階〉:★★★ ほどよい


大和の適当あらすじ

日経新聞ポッドキャストの「西川里美は日経1年生!」を書籍化したもの。素朴な経済の疑問に丁寧に答えてくれる本。


全体の感想

西川里美さんと言う方は、僕はこの本で初めて知りましたが、日経新聞の音声コンテンツのマスコットキャラになってたようですね。内容としては、その時々の経済ニュースをネタに、経済の仕組みの基本を、ビギナーにも分かりやすく教えてくれる入門書になっています。

よくある対談形式のもので、非常に読みやすいです。テーマはどちらかと言うと株とか金融関連のものが多く、これはやはり、日経新聞の色がよく出てるんじゃないかなと思います。

初版が10年前と、やや古い本になりますが、内容は根本的な経済の仕組みなので、今日でも余り色褪せた感じはしないです。入門書とは言え、保険会社が相互会社と言う形態なのは僕は知らなかったので、所々、一般的な経済本では取り上げられない、細かなポイントがあったのが興味深かったです。

全体的に、株価や会社の業績を考える上で必要となる基礎知識に重点が置かれているので、そこのベースを補完したい人には良い入門書と言えます☆彡


大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★相互会社は保険業務だけに認められている会社形態
★相互会社の社員総会は株主総会よりチェックが甘くなりがち
★相互会社では契約者数を増やすことでしか資金調達できない
★M&Aとは
★のれん代とは
★TOBは敵対的買収にも用いられる
★TOBに対する防衛手段、ゴールデンパラシュート
★TOBに対する防衛手段、クラウンジュエル
★ドバイは原油に頼らない国造りをして来た
★エコ事業の投資で二酸化炭素を相殺するカーボンオフセット

< 各詳細 >

★相互会社は保険業務だけに認められている会社形態
・・・一般の保険会社は、株式会社では無く、相互会社と言う、保険業務だけに認められている会社形態を取っている相互会社である保険会社では、保険の契約者が保険会社の社員になる。しかし社員だからと言って、保険会社から給料をもらうと言うことは無く、寧ろ株式会社における株主のように、出資者になると言うことである。株式会社では、株主は株主総会で意見を言うことができるが、それと同様に相互会社でも、社員総会で色々な意見が交わされる。但し、相互会社の場合は社員の数が余りに多過ぎる為、大抵社員の代表である社員総代が選ばれ、代わりに意見を言うと言う形になる。

★相互会社の社員総会は株主総会よりチェックが甘くなりがち
・・・相互会社では、社員総代が社員総会で意見を言うが、その社員総会は大体、会社の方で選んだ総代候補から選ばれる。候補となる人は、保険業界に詳しい人や社会的地位のある人、またバランスを取る為に一般の主婦の代表等から選ばれる。会社はそれらの候補の通知を全員に出して、他の社員は反対で無ければ丸を付けて、社員総代が決まってしまう。その為、どうしても仲間内で集まることになり、相互会社の社員総会は、他の株主総会と比べて、チェック機能が甘くなってしまいがちになる


★相互会社では契約者数を増やすことでしか資金調達できない
・・・相互会社では、給付・反対給付均等の原則がある為に、契約者数を増やして行くことでしか、資金調達をすることができないことになっている。「給付・反対給付均等の原則」とは、集めたお金と支払うお金は均等になっていなくてはいけないと言う決まりである(人件費・諸経費等は除外する)。つまり、いつ「保険金を下さい」と言われても、必ず払えるようにすることが保険会社として必要になると言うことである。こう言った制約から脱する為に、保険会社でも株式会社化しようと言う動きがあり、第一生命保険は2010年4月以降、相互会社から株式会社の形態に移行した(※大和による補記)。

★M&Aとは
・・・企業の合併・買収のことを「M&A」と言う。M&Aには、お互いに同意の下で行われる「友好的買収」と、相手企業が同意してないのに無理矢理買う「敵対的買収」の2種類がある。また、敵対的な買収をする企業のことを「グリーンメーラー」と言う。アメリカの紙幣の色はグリーンだが、グリーンのお金で会社を買って、更にお金を儲けると言った悪いイメージがこの言葉にはある。対して、買収される企業が助けを求めて、その求めに応じて救済的な買収をする企業のことを「ホワイトナイト」、即ち白馬の騎士と言う。これからは格差社会で、業績の良い企業と悪い企業の差がどんどん開いて行くので、M&Aは今後増えて行くだろうと思われる


★のれん代とは
・・・M&Aに関するニュースでは、よく「のれん代」と言う経済用語が用いられる。これは、企業が持つ営業権のことであり、ブランド、ノウハウ、知名度、顧客との関係、従業員の能力等、目に見えない固定資産のことである。こうした目に見えない財産と言うのは、長い企業活動の中で作られたものであり、企業合併や買収においても、「これは価値があるな」と言うことで、その価値が営業権として決算書に計上されるのである。企業ブランドの魅力や、その企業らしさが価値になったものであり、企業を買収する際にも、買収先の企業の「のれん代」を計上する


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