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【経済本100冊】Vol.92:『少年ジャンプが1000円になる日』(著:大坪ケムタ)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、大坪ケムタさんの『少年ジャンプが1000円になる日』です。

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基本情報

タイトル:少年ジャンプが1000円になる日
著者名:大坪ケムタ
初版発行年月:2018年2月
ページ数(大体):約190pg
難易度所感〈五段階〉:★★★ ほどよい


大和の適当あらすじ

これからは電子コミックの時代だと言うことを解説する本。


全体の感想

漫画雑誌を読まなくなって久しいですが、僕は偶にスーパーとかコンビニでジャンプのワンピースとの所だけ立ち読みすると言う感じですかね。今はスマホが普及しているので漫画アプリ隆盛の時代だと言うことですが、それに伴う出版者側のビジネスモデルの変化を本書は解説してくれています。タイトルの「少年ジャンプが1000円になる」かどうかは余り言及されておらず、そう言うことも一部あるかも知れないねーとふわっと言ってる位なので若干詐欺っぽいです(笑) 電子書籍化やアプリ化が進んでいると言う昨今のトレンドについてはよく分かりましたが、今後どうなるかとか、どう言った漫画が売れるかについては結局の所、よく分からないですね。。。

大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >


★書高雑低の時代
★雑誌読み放題サービスの躍進
★漫画雑誌の凋落と電子コミックの伸び
★電子書籍市場を支える電子コミック
★日本史上初のネット初のヒット漫画は『となりの猫村さん』
★『うつヌケ』は本屋で売れるタイプの本
★漫画アプリ競争の時代
★日本の漫画アプリのトップはLINEマンガ
★最早漫画雑誌と言うブランドは無い
★3000人のファンがいれば漫画家は生き残れる


< 各詳細 >


★書高雑低の時代
・・・1979年から出版界で「売上額は雑誌」だったのが、2016年に売上額が逆転して、37年ぶりの「書高雑低」になった。出版界の売上額は1996年まで伸び続け、そこから減少を続けているが、特に雑誌の下落が著しい。更に2017年の書籍と雑誌を合わせた紙の出版物推定販売金額は過去最大の7%減。出版界の市場規模は1996年の約52%まで縮小する見通しだと言う。普段通勤電車で電車を使う人なら、電車の中でサラリーマンやOLが雑誌を見る光景がめっきり減り、皆スマホを見るようになったな…と思うだろう。その光景と、この「書高雑低」のデータは無縁では無いのである。


★雑誌読み放題サービスの躍進
・・・雑誌の売上に対して年々大きな影響力を持って来たのが「雑誌読み放題サービス」である。特にドコモの「dマガジン」。スマホやPCやタブレットで200誌以上の雑誌を月額400円(税抜)で読むことができるサービスで、2014年よりドコモ以外のキャリアもdocomo IDを取得することで閲覧可能となり、利用者が増加。2014年12月の発表では100万、2016年3月発表では300万突破とその伸びは驚異的である。また、『SPA!』の2016年上半期の売上は、紙雑誌の実売が5万6000部なのに対し、読み放題では12万を超えるユーザーが読んでいる。

★漫画雑誌の凋落と電子コミックの伸び
・・・漫画雑誌の凋落は一般雑誌以上である。2016年の漫画雑誌の推定販売金額は1016億円で、前年比13%減である(出版科学研究所の調査)。漫画雑誌の代表格と言えばジャンプ・マガジン・サンデーだが、いずれも2016年の売上前年比は1割減となっている。漫画雑誌の売上とコミックの売上総額は、元々雑誌の方が上だったが、2005年を境にコミックの方が上となった。漫画雑誌の赤字をコミックの売上で補う図式である。コミックは紙媒体の売上は年々下がっているが、電子書籍となると逆に勢いよく伸びて来ているのである

★電子書籍市場を支える電子コミック
・・・2016年の電子書籍市場規模は1909億円と前年比27%増、その内訳は電子コミックが1460億円(前年比27%増)、電子書籍が258億円(13%増)、電子雑誌が191億円(52.8%増)である(出版科学研究所の調査)。それぞれ高い伸びを見せているだけで無く、比率を見ても分かる通り、電子コミックが電子書籍の伸びを全体的に支えている。ひと昔前から「電子書籍元年」と言われ続けて来たが、本当にその扉を開いたのは電子コミックなのである

★日本史上初のネット初のヒット漫画は『となりの猫村さん』
・・・ネット上で漫画が急速に発展したのは、2001年頃NTT「フレッツADSL」やソフトバンク「Yahoo!BB」と言ったADSL事業が広まり始めてからである。この時期、様々なプロバイダが独自コンテンツを提供するようになったが、その中から、2003年から連載が始まった『となりの猫村さん』が、日本史上初と言っていいネット初のヒット漫画となる。また、2006年にはツイッターが登場し、漫画の着火装置として機能するようになる。漫画家も実名でツイッターを開始するようになり、今まで素顔が分からなかった漫画家の日常が分かるようになり、読者と漫画家の距離感が近くなったことも大きな変化である。


これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。

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