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【経済本100冊】Vol.98:『ヤバい経済学』(著:スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナーさんの『ヤバい経済学』です。

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基本情報

タイトル:ヤバい経済学
著者名:スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー
初版発行年月:2006年5月
ページ数(大体):約300pg
難易度所感〈五段階〉:★★★★ ややムズい


大和の適当あらすじ

経済学で世の中の裏側の仕組みを暴いてくれる本。

全体の感想

何気にベストセラーで有名な本みたいです。ややアングラな題材で世の中の仕組みを経済学的に解き明かしてくれる本で、切り口は非常に面白い筈何ですが、いかんせんアメリカ社会・アメリカ文化を前提にしているので、日本人である僕には面白さ半減でした。あと文字が小さくて無駄にボリューミーなのもややキツいですね。。。

要するに統計学の本で、統計を用いると常識とは違った答えが導き出されるんだよと言う事例を詳細に解説してくれていますので、統計とか数量経済学に興味のある人にはオススメです☆彡

大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >

★保育園の迎えに遅れる親に罰金を課すと、逆に遅刻が増える
★献血における道徳的インセンティブ
★インターネットの登場で定期生命保険の価格が下がった
★アメリカでの中絶合法化で犯罪減少へ
★子供は銃よりもプールで死ぬ確率の方が高い
★人はコントロールできないリスク要因を必要以上に恐れる
★人はじわじわ来るリスクより現在形のリスクを評価する
★家族関係が保たれているかどうかは、子供の成績とは関係が無い
★いいご近所に引っ越しても子供の成績は上がらない
★どれ位テレビを見ているかと子供の成績は関係が無い

< 各詳細 >


★保育園の迎えに遅れる親に罰金を課すと、逆に遅刻が増える
・・・イスラエルの保育園で、子供の迎えに来る親御さんが時間に遅れないように、遅れた親から罰金を取る社会実験が行われた。具体的には、10分以上遅れた場合に、3ドルの罰金を月謝に上乗せすると言うものだったが、罰金制度が始まると、親の遅刻はすぐに増えてしまった。しかも元の倍以上である。理由は、遅刻による道徳的痛みが、経済的な痛みにすり替わってしまったことである。3ドルと言う少額で免罪符をもらえることになり、迎えに来るのが遅くなっても大したことじゃないと言うシグナルを親御さん達に与えてしまったのである。


★献血における道徳的インセンティブ
・・・道徳的インセンティブを経済的インセンティブとぶつからせる研究として、1970年代に、献血の背後にある動機について調べようとしたものがある。分かったことは、献血をした人を思いやりがあると褒める代わりに、彼らに少額の奨励金を支払うと、献血は減る傾向があると言うことだった。奨励金で、献血は気高い慈善活動から、痛い思いをしてほんの数ドル手に入れる方法に堕落したのである。そして数ドルでは全然見合わないのである。だからと言って余り高額にすると、今度はインチキして血を強奪して来るような悪い人が出て来るかも知れない。道徳的インセンティブと経済的インセンティブは非常に微妙な関係にあるのである。


★インターネットの登場で定期生命保険の価格が下がった
・・・1990年代の終わり、アメリカで定期生命保険の価格が大幅に下がり、不思議な現象と言われた。健康保険や自動車保険、住宅保険と言った他の保険の価格は全く下がっていなかった。保険会社や保険代理店、定期保険に入る人達に大きな変化があった訳でもない。原因は、インターネットの登場である。1996年春、クォートスミス・ドットコムが他に先駆けて、様々な会社がそれぞれ扱っている定期生命保険の価格をほんの数秒で比較できるサービスを始めた。それまで、一番安い保険を探すのはそれまで面倒で時間のかかる仕事だったが、突然とても簡単になったのであるこれにより価格競争が進んで、割高な会社は価格を下げる他無くなったのである


★アメリカでの中絶合法化で犯罪減少へ
・・・アメリカは長らく中絶禁止の時代があったが、1960年代後半に、「ロー対ウェイド」裁判に対する連邦最高裁判決の影響もあって、中絶の合法化が一気に全国に広がった。これにより、中絶の件数が一気に増えたが、これが思わぬ効果をもたらした。それは、犯罪の減少である。何故かと言うと、中絶したくともされないで生まれた子供は、平均的な子供に比べて貧乏な生活を送る可能性は50%も高かった。片親だけで育つ可能性も60%と高く、こう言った子供が犯罪者になる可能性は、通常の2倍になる。しかし、望まれない子供が中絶で生まれなくなることで、結果的に将来犯罪に走る子が減るので、犯罪が減少したのである


★子供は銃よりもプールで死ぬ確率の方が高い

・・・小さな子供がいる親御さんがいて、小さな子供のあるお友達の子供が銃を持っているとしたら、その友達の家に行くと銃があるので危ないので、代わりに裏庭のプールで遊ばせたりすると言うことがある。しかし、統計データではこの親の選択は正しくない。どう言うことかと言うと、アメリカでは1年に家のプール1万1000個辺り子供が1人溺れており、一方銃の方は、100万丁辺り一人の子供が銃で死んでいるのである。つまり、死ぬ確率で言うとプールの方が銃の100倍リスクが高いのである。イメージとしての恐れと実際のリスクは食い違っていると言うことがよくあるのである


これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。

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