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【経済本100冊】Vol.34:『経済、これだけ知っていれば生きてゆけます。』(著:木村恭子、カツヤマケイコ)のあらすじ

経済本100冊読破タイトル作成

こんにちは!メンタルブロック解除人こと心理カウンセラーの大和です。
こちらでは、「数字に疎い心理オタクが、経済関連の本を100冊読むとどうなるか?」と言う企画で、読破した経済関連の本を紹介して行きます。
既に経済に詳しい方もそうでない方も、今後の本選びの参考にして頂ければと思います。


今回ご紹介するのは、木村恭子さん、カツヤマケイコさんの『経済、これだけ知っていれば生きてゆけます。』です。

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基本情報

タイトル:経済、これだけ知っていれば生きてゆけます。
著者名:木村恭子、カツヤマケイコ
初版発行年月:2011年5月
ページ数(大体):約150pg
難易度所感〈五段階〉:★★★ ほどよい

大和の適当あらすじ

一般庶民はこれだけ分かっていれば生きて行けるだろうと言う、経済の最低限の原理をハイテンション漫画で教えてくれる本。


全体の感想

初版が約10年前と若干古い本ですが、経済の基本にしか触れてないので、十分今でも新鮮に読むことができます。唯、民主党政権時代の本で、それがネタになってたりしますんで、時代だなぁ・・・と感じさせられました(笑) カツヤマケイコさんはフリーのイラストレーターみたいですが、経済関連の漫画解説本もちょくちょく書いているみたいです。

全体的に昭和チックなハイテンションで、コメディタッチながらも、しっかり意識の高いことをサラっと当然の如く伝えて来る所が注意です(笑) 全部漫画と言う訳では無くて、経済トピックをテーマ毎に分けて、漫画の後に必ず対談形式の詳細な解説が付くと言うスタイルです。テーマは消費税とか年金とか資産運用とか省エネだったりと、大きなテーマを身近な生活のネタに置き換えて解説してくれています。

漫画のテンションは好き嫌い分かれそうですが、説かれていることはかなり真っ当なので、そこは安心して読めると思います☆彡


大和の学びポイント


< 学びポイントまとめ >


★国の経済の大きさを測るGDP
★デフレ下では名目GDPに注意するべし
★景気動向をタイムリーに知る指標、鉱工業生産指数
★モノやサービスの値段から景気を掴む消費者物価指数
★日本の経常収支は黒字
★日本は借金大国の割に長期金利が低い
★経済学から見た女性の結婚
★結婚は必需財から選択財に変わった
★離婚の保険、プリナップ
★企業の囲い込み戦略と切替コスト


< 各詳細 >

★国の経済の大きさを測るGDP
・・・日本経済の大きさを測る重要指標の一つが「国内総生産(GDP)」である。これは「日本国内で新たに生み出された財(モノ)とサービスの合計」のことである。但し日本人が海外で作り出したモノや、輸入品は除外される。内閣府は3カ月毎に、即ち四半期に一度集計・発表している。発表が約1か月半後と遅いのが欠点で、よりタイムリーに経済を知るには、他の指標も参考にする必要がある。


★デフレ下では名目GDPに注意するべし
・・・GDPには2種類あり、見た目の金額通りの「名目GDP」と、物価の増減分を差し引いて考慮した「実質GDP」がある。例えば物価が1割下がっても給料は同じなら、より多く買えるので実質給料が上がったのと同じである。同様に物価が1割下がってGDPが同額なら、実質成長率は10%と見なせる。逆に物価が1割上がってもGDPが同額なら、実質GDPは10%ダウンと見なせる。特に現在はデフレが進んでいるので実質GDPがプラスに計上されがちだが、これは経済の規模が拡大したとは限らないので注意が必要である。なのでデフレ下では寧ろ、実質GDPよりも名目GDPに注目した方が、実感としての豊かさが見えて来る


★景気動向をタイムリーに知る指標、鉱工業生産指数
・・・GDPは発表が遅いので、よりタイムリーに経済状況を把握したい時には、「鉱工業生産指数」に注目すると良い。これは、日本の産業の内、国内の製造業(食品、繊維、情報通信機械、輸送機械、精密機械)等に絞って、その生産活動が活発なのか停滞しているのかを示す指標である。経産省が毎月集計し、翌月下旬に速報値を発表している。例えばスマホ需要増加で生産量が増えているが、そうすると指数が上昇する。生産動向がダイレクトに反映されることから、市場関係者では、「景気の状況を正確に表す指標」と注目されている。


★モノやサービスの値段から景気を掴む消費者物価指数
・・・物価の動きを掴む指標に「消費者物価指数(CPI)」があり、「経済の体温計」とも呼ばれている。但し天候の影響を受けやすい生鮮食品を除いたベースで見ることが多く、西暦の末尾が0、5の年に合わせて5年毎に品目改定を行っていることに注意。年金の受取額はCPIに連動しており、CPIが下がった分だけ年金額も減らすことになっている。猶この対象の年金は、国民年金や厚生年金、共済年金等の公的年金である。

★日本の経常収支は黒字
・・・日本は経常収支が黒字である。「経常収支」とは、海外との、モノやサービス、配当、利子等の取引状況のことを言う。日本は主に、自動車の輸出や外国証券の利子で稼いでいる。政府が財政赤字でも経常収支が黒字なら、国全体で穴埋めできていることになる。しかし日本の稼ぐ力も徐々に弱まってきており、2009年1月は、単月ベースで13年ぶりに経常収支が赤字となった。もし経常赤字が続くと、現在日本国債の9割は日本人が持っているが、国内で買えなくなるので、海外投資家の購入・保有比率が増えて行くことになる

これより先は有料コンテンツとなります。価格は200円と、週刊少年誌よりも安く変える値段ですので、更にサクッと学びを深めたい方は是非ご購入下さい。


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