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海外は好きだけど、日本に住み続けたい。

最近腹落ちしたこと。

海外に行くのは好き。特に私にとってデンマークは特別で、何度行ったって飽きないし、これからもずっと関わり続けたい国。

でも「デンマークに移住したい?」と聞かれると、「ん〜住むのはちょっとね…」と答えてきた。自分でもなんでかな?と考える中で、一つの答えが出た気がする。

デンマークが嫌とか、そういうことでは全くなくて、私はやっぱり日本が好き。

日本の「文化」が大好き。

そんなことかと思われるかもしれないけど、これに気がつくまでには時間がかかった。海外被れ全開だった昔の私が聞いたら、きっと驚くと思う。

日本食はひいき目ではなく、世界で一番美味しいと思う。ご飯とお味噌汁。毎日食べても飽きが来ない。暖かいお味噌汁を飲んだ時の、あのほっとする幸せなひとときは何にも代え難い。

日本語。これも外国語を大学で4年間学んだからこそ、その奥深さを改めて感じる。例えば、デンマーク語では2語で表せることが、日本語では5語必要だったり、同じ意味でも語尾が違うだけで印象が違ったり。敬語も面倒臭いと思うことも正直あるけど、相手を敬う素敵な文化だと思う。

エンタメでいうと、日本の音楽もアニメもお笑いもどれも本当に最高で。昔は洋楽ばかり聴いていたけど、今はもっぱら邦楽。その緻密に計算された歌詞の意味合いとかメロディには感嘆するし、何度も勇気をもらってきた。アニメは言わずもがな。世界中の人を熱狂させる作品をこれだけ生み出せるって本当にすごい。エヴァンゲリオンを観た時は、これを母語として理解できて、日本人に生まれて良かったなと心から思った。なんといっても、私は日本のお笑いが大好き。漫才のボケとツッコミの掛け合いの概念はそもそも海外にはない。その頂点を競うM1グランプリのクオリティの高さたるや否や。お笑いも尊ぶべき日本文化の一つだと思う。

そして、日本には私の大好きな人たちがいる。一度しかない人生、あと何回、どれくらいこの人たちに会えるのだろうと思うと、すぐに会える距離に居たいなと。これはここ数年で強く感じるようになった。

ここまで日本を称賛してきた一方で、もちろん良い面ばかりではないことも重々承知している。私自身も日本の一部の価値観や制度に疑問を抱くことは多々ある。

でもだからこそ、私は研究している。研究を通して、その疑問を、生きづらさを解消したい。

そしてだからこそ、私はデンマークという国と向き合いたい。デンマークの国のあり方や「モノの見方」から何か学べることはないか。実際、私は日々この「モノの見方」に助けられている。日本社会で生きていてどうしようもなく苦しくなった時、自分を守る武器になってくれる。

だから私はこれからも、デンマークの「モノの見方」をもって、この素晴らしい文化を持つ日本に住み続けたいし、もしできるのなら、研究を通して少しでも、私の大好きな人たちが住む日本の未来に貢献したいと願う。

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