見出し画像

「ヴィーガン」について酪農をする友達と話したはなし。

Hej(デンマーク語でこんにちは)!今日は最近感じたこと、テーマは「ヴィーガン」についてです。


「ヴィーガン」とは動物性の食品を摂らない人のこと。ベジタリアンとの違いは主に2つ:①お肉やお魚に加えて卵や乳製品、はちみつなども食べないこと②食品に関わらず、日用品や衣類等も動物実験を行なっているものや革製品のものを用いないこと


最近日本でもヴィーガンの食材をスーパーで見かけたり、レストランのメニューで目にすることが増えてきたように思います。


私がヴィーガンを初めて知ったのは、デンマークへ留学していた時のこと。私のドイツ人のルームメイトがヴィーガンであったことがきっかけです。


今まで当たり前のようにお肉を食べていた私は、お肉はもちろん乳製品まで食べない人がいるんだ!ということにびっくりしたし、何よりもその理由が「環境のため、動物のため」ということに本当に衝撃を覚えました。

お肉の生産が環境にダメージを与えていてそれに寄与したくない、改善したいから食べない。何よりも動物がかわいそうだと。


「自分の健康のため」とかいう理由ではなく、地球や動物のために自分のライフスタイルまで変えてしまうなんて・・・本当にびっくりしたし、今まで自分がどれほど無知であったのか情けなくなったのを覚えています。


特にヨーロッパではヴィーガンやベジタリアンがとっても主流で、スーパーには専用のコーナーが設けられています。大豆のお肉やプラントミルク(植物性のミルク:豆乳やアーモンドミルク、ライスミルクなど)、お菓子など。たくさんのものにヴィーガンマークがついています。

レストランにも必ずといっていいほどヴィーガンのメニューが。ファストフードチェーンにまでヴィーガンバーガーがあるほど!


そこから私も興味をもって、ヴィーガンについて調べたり、日常にヴィーガンの製品を取り入れてみたり。1ヶ月ベジタリアン生活を体験したこともあります。

日本に帰ってきてからも意識していて、完全にヴィーガンとはいかないけれど、お肉を食べるのは週に1~2回にしたり、牛乳の代わりに豆乳を買うようにしています。


そんな中、先日酪農の学校に通う友達と久しぶりに話す機会がありました。なんとなくこういう話をするのは気がひけるなと思っていたけど、自然とヴィーガンの話に。

友達は「酪農業界にもそういうヴィーガンとかの影響が今は出てるわけじゃないけど、今後くるだろうなとは思う。非難してくる人もたくさんいる。例えば牛のフンはメタンガスを多く含んでるんだけど、それを利用して発電するとか、そういう手を打っていかなくちゃいけないだろうな。」と言っていました。


ヴィーガンになることで環境にプラスの影響を与えられるかもしれないけど、もし世界中の人がヴィーガンになったら、酪農業界の人は困るわけで。他にも困る人はたくさんいるはず。そう考えると「ヴィーガンが100%いい」とは言えないような気もします。


何が100パーセント正しくて、100パーセント正しくないという話ではなく、これからはちょうど良い折衷点を探していくことが必要では。

私はすぐに「これが正しい!」と思い込みがちだけど、それはある面から見た時の話で。冷静にほかの面からも考えて「本当にそうかな?」と疑ってみよう。どうすればより多くの人がハッピーになれるのかを考えたり、もっと議論してみよう。

その上で自分の信念を形作っていくことが大切だなと、気づかされる経験でした。


私は完全にヴィーガンになることはたぶんできないけれど、量を意識したり、食べるときは生産者の人をサポートするために国産のものを選ぼうとか。何よりも動物にも、生産者の人にも本当に感謝して食べようと意識するようになりました。そういう感謝の気持ちが直接何かに影響する訳ではないけど、これが私の信念となって行動に繋がっていくのかなと思っています。


最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses(デンマーク語でまたね)☺︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?