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🇩🇰 調査レポート05【ジャパンブランド】

オーデンセを後に次はオーフス(Århus)というデンマーク第2の都市に移動し、こちらでも知り合いのお宅に泊めさせて頂きました。

お世話になったMさんは、デンマークで働きながら、日本語教師としても活躍されています。

海外に出ると日本の良さがわかると言いますが、私もまさにその一人で、留学を経て日本の良さを再発見することが出来ました。一方で、そうはいってもやはり、デンマークをどこかひいき目に見てしまうというか、日本の素晴らしさをないがしろにしてしまうことがあります。

しかし、今回Mさんとお話しする中で、やっぱり日本ってすごい!と以前よりももっと誇りを持てるようになりました。

日本という国が持つ"信頼"ってすごいと思う。例えば日本の製品と他の国の製品が同じ値段なら、日本というだけで信頼感があるし、海外の人も同じように日本製を選ぶ。その信頼感って一朝一夕にして築けるものじゃない。これからの時代、信頼ってすごく大切な基準になると思うから、それを培ってきた日本ってすごいんだよ。
日本語を教えていると、たくさんの人がいつか日本に行くことを夢見て勉強していることを実感する。今でも小さい子がポケモンのTシャツを普通に着てたり、ティーネイジャーの子がナルトのマスコットをカバンに付けているのを道で見かける。一つの国の文化がこれほど浸透しているってすごいことだと思う。

他にも、私は今まで「空気を読むこと」にどこかネガティブな印象を持っていました。しかし、Mさんとお話ししてイメージが変わりました。

空気を読むって特殊能力だよ!日本人にしかできないこと。例えば、この人とは何となく波長が合わないなとか、このお店何となく空気が悪いなとか。その何となくっていう感覚ってすごく生きる上で役に立つことだと思う。

確かにせっかく持っているこの特殊能力。自分が生きやすくなるように利用すれば良いのかと、はっとさせられました。

さらに、Mさんはデンマークに住み始めてから「日本人代表」としての意識が強まったと言います。

もしかしたら、あるデンマークの人にしたら、私が最初に会う日本人かもしれない。だから、日本人代表として第一印象を大切にしてるよ。

Mさんをはじめ、私がデンマークで出会う日本人の方は本当に素敵な方ばかり。この方々が日本代表としてデンマークに居てくれるなら、逆にデンマークの方が日本に来た時、それに恥じぬような日本であれるよう、私も貢献したいなと思えるようになりました。

私の研究室の先生はよく「日本で海外のことを研究するなら、その国のこと以上に日本のことを知らなければならない」と言います。デンマーク社会を研究するからこそ見えてくる日本社会の姿を、これからもっと発信していきたいと思います。

*写真は夫のKさん手作りのシナモンロール。MさんKさん、素敵な時間をありがとうございました☺︎

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