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デンマーク歯医者レポート。

先日、歯医者さんに行ってきた。どうやらデンマークと私の歯には因縁があるようで... 5年前の留学中に虫歯になり、その時も歯医者さんに行くことになった。

以来その部分を日本でも治療していて、渡航前にも診てもらったのだけど、こちらに来てから少し痛むようになってしまった。大事では無さそうだったけど、念のために診てもらった方が安心かなと、歯医者さんを探すことに。

5年前はオーデンセに住んでいて、緊急性も高かったからなのか、探すのが大変だった。新規ですぐに受け入れてもらえるところがなく、救急の歯医者さんに診てもらうことになった。

今回はまずコペンに住む知り合いの方や大家さんに聞いて、安めのチェーン店や地元の歯医者さんをおすすめしてもらった。

様々検討し、結局は保険会社に紹介してもらったところを選んだ。HPにも「海外からの患者さんの受け入れ経験も豊富で、英語対応も可能です」と明記されており、諸々の書類などに対応してもらいやすいかと思ったのと、レビューの評価も高かった。予約もオンラインから案外スムーズに取れた。

さて歯医者さんが決まったは良いものの、問題はお値段。

「医療費無料」で有名なデンマークだけど、歯科治療は別で、大部分が自己負担になる(18歳未満は無料)。5年前は虫歯のため海外保険が使えず、高額な治療費を払うことに…

今回もまずは保険会社に問い合わせると、適応されるかは診断内容によるとのことだったので、他にも調べてみると、「海外療養費制度」というのがあると判明。海外渡航中に病気やケガで治療を受けても、条件を満たせば、日本の国民健康保険の給付の対象になるとのこと。自身の住む自治体に問い合わせて、今回のケースで適応されるか確認し、必要な書類をメールで送ってもらった。

事前に予約した歯医者さんにメールで書類を送り、準備完了。当日を迎えた。

まずは受付でイエローカード(健康保険証)を提示して、問診を書き、名前が呼ばれるのを待った。名前(※下の名前)を呼ばれて部屋に案内されると、日本でもよく見る診療台が。

そこに研修医らしき方が来て、歯のレントゲンを撮ることに。先輩らしき人に「これで位置大丈夫?」と確認しながら撮ってくれたのだけど、先輩チェックに引っかかり…「私レントゲン撮るの苦手なのよ、ごめんね〜」と数回撮り直しに(笑)撮り直す時には「この分はお金かからないからね、支払いは1回分だけ」と言われた。

そして「遅れてごめんね〜」と女性の担当医の方がガムをかみながら颯爽と登場した。流石に色々ツッコミどころが多いなと、笑いそうになった(笑)

ただとっても良い方で、状況を丁寧に聞いてくれた。「緊急性が無ければ日本に帰ってから治療するので、とりあえず状態を見て欲しい」と伝え、診てもらうことに。「念のため虫歯がないか確認したいから、別の角度からレントゲンを撮っても良いかな」と確認のうえ、再度撮ってくれた。

診察の結果、「少しだけ詰めたところが欠けちゃったみたいだけど、虫歯はないから大丈夫。もし気になるようなら詰め物もできるけど、ここまでの値段も合わせてざっと3000クローネ弱(6万円弱)になるかな」と言われた。思わず高っ…と絶句。「どうするかはあなた次第よ」とのことで、痛みもだいぶ引いているので様子をみることに。

「また何かあったら電話してね〜」と見送られ、待合室へ戻った。受付の方が事前に送った日本の書類に入力したものと、次回治療した場合の見積もり書を渡してくれた。

今回の治療費は
初診・診察料:295クローネ(約6500円
レントゲン料:163クローネ(約3600円
合計:458クローネ(約1万円
ちなみにもし次回詰め物をした場合の見積もりは、合計2,180クローネ(約4万8千円

レントゲンを撮ったり、治療の前に逐一値段の確認があったのは、これだけ値段が高いためかと納得。

私の場合、今回は日本の保険でカバーできたけど、もしデンマークに住んでいたらこりゃ大変だなと。改めて日本の歯医者さんへの有り難みを感じる経験になった。何よりも、歯は大事!!!

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