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いいひとを演じてしまうことを、やめられないから悩んでしまう

「自分がつい《いいひと》を演じてしまうことは分かっています。
それをやめらたらいいのも分かっているけど、やめられないから困っていたんです・・・」

これまで、「いいひとをやめましょう」と言われてきた方は本当に多くて、こういったことを話してくださいます。

たしかに、《いいひと》をやめられたら、一番いいかもしれません。
でも、それができないから悩んでしまいますよね。

そして、「いいひとをやめましょう」では、残念ですが やめられる方法を教えてもらえていないということなのです。


まず、どんな場面で《いいひと》をやってしまいがちでしょうか?

たとえば、クライアントさんにはこんなことがありました。
(承諾を得て掲載)

・仕事をおろそかにしている同僚に、ほんとは不満たっぷりなのに、そんな素振りを見せずに優しく接して手伝ってあげる

・あきらかに身勝手な言い分に、物わかりのいい対応をしてしまう

・相手の言葉にムカついたり傷ついているのに、何事もないように笑顔で接する

・・・こういうことって、多くの人にもあることかもしれないですよね。
でも、自己否定感を持つネガティブさんの根底には、人とのかかわりの中で避けたい思いがあるのです。

それは、

自分を悪く思われたくない・・、嫌われるのが怖い・・・

誰もが人に嫌われることを好むわけじゃないし、できれば嫌われることは避けたいことでもあると思います。
だけど、程度が違うのです。
他人の評価で自分の存在価値が決まってしまうくらいのレベルで、自分を悪く思われることや嫌われる怖さになってしまっているのです。


自分を悪く思われたら、嫌われてしまったら、この現実で生きていけない・・・

大袈裟かもしれないけど、、、いえ、決して大袈裟ではないくらい怖いことなのです。


だから何か相手に言いたい時にも、自分の気持ちや意見を出す場面でも、自動的に一瞬のうちに怖さが湧き上がってしまい、自分の思いや「自分がどうしたいか?」なんて吹っ飛んでしまっています。

そう、《いい人》を自分で意図的に考えてやっているのではないのです。

先ほども言ったように、「自分を悪く思われたくない」「嫌われるのが怖い」という思いや考えが、自分の中から湧き起こってしまうために、自分でも気がつかないうちに無意識にも《いいひと》をやっていて、コントロールできない状態になってしまっているんですね。

気づいた時には、「あー、またやっちゃった・・・」と自己嫌悪に陥ってしまって、自分を責め、否定してしまうのです。つらいですよね。


そんなクライアントさんも、今では《いいひと》を演じることなく素の自分を出せるようになりました。それも自然な感じなんだそうです。
長年、《いいひと》をやめたくてもやめられなかったのに、です。


何をやったと思いますか?

それは、

「自分を悪く思われたくない」「嫌われるのが怖い」というネガティブな心の反応を生み出している『習慣化された《無自覚の基準》』を明確にしたのです。

そして、2つの基準を意識して心の自由を取り戻しました。


実は、長年《いいひと》をやってしまっていた人が、いきなりやめることって出来ません。つまり、正しい順番があるのです。

クライアントさんは、「自分を悪く思われたくない」「嫌われるのが怖い」といったネガティブを生み出す元となる《無自覚の基準》を明確にして、そこを変えることを先にやったのです。

怖さがなくなっていくことで、ようやく《いいひと》をやめていくことができるんですよ。

でも、、《いいひと》をやってしまうこと自体が、絶対に悪いということではないです。心を自由に戻していけば、自分が納得のいく生き方ができていくということなのです。

あなたも無自覚の基準を明確にして、2つの基準で心の自由を取り戻してくださいね!


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